カラオケも新時代に。
お気に入りの歌い手にポイントを贈って応援できます。
日本で生まれ世界に広がった「カラオケ」。
楽しみ方は多様化し、今や歌わなくても満喫できるコンテンツへと進化を遂げています。
8日、「カラオケBanBan」などを展開するシン・コーポレーションが東京・渋谷にオープンした新店舗。
従来の個室型とは異なる開放的な空間に登場したのが、東南アジアで人気を集めるエンタメを逆輸入した応援型のカラオケステージ「VSING」です。
来店客が歌ってみると、目まぐるしく切り替わる映像にリズムに合わせスモークも。
会場はまるでライブステージのような熱気に包まれていました。
歌った人は「周りの人がすごく盛り上げてくれて気持ちよく歌えた」「歌好きが集まるので交流が深まるのもいい」と話しました。
国内のカラオケ市場は、コロナ禍による低迷からV字回復を遂げたものの、頭打ちしている状態です。
こうした中、こちらの店舗ではダイナミックな演出に加え、聞き手も一体となってライブをつくり上げる仕掛けが用意されています。
持っているスマートフォンをよく見ると、画面上にはさまざまなデザインのアイコンが。
専用アプリでポイントを購入しステージ上の歌い手に応援として送ることができます。
送られた応援ポイントに応じ、ステージ演出がより華やかに変化する仕組みです。
また、歌い手はもらったポイントを食事などの特典と交換することもできます。
来店客は「1人カラオケなどに行くが、歌っている人たちを応援するのに参加できるのは楽しい」と話していました。
歌うことの楽しさを最大限に引き出すことで、歌わなくても盛り上がれる応援型ステージ。
この両立が今後の市場を動かす鍵になるといいます。
シン・コーポレーション 川口範代表取締役社長:
リモートワーク・推し活・楽器の練習など、いろいろなニーズに合わせて工夫してきた。
ある調査によると、「歌う」以外の目的でカラオケ店を利用したことがある人は4割以上。
食事会や鑑賞会・テレワークなど、さまざまなシーンで活用されるようになっています。
「VSING」でも、他の店舗ではできない体験を提供し、多様化するニーズに対応していきたいといいます。
シン・コーポレーション 川口範代表取締役社長:
全国主要都市に積極的に出店していきたい。(楽しみ方が)多様化しているので、カラオケというコンテンツのチャンスはまだまだ色々あるので、そこを引き出したい。