TikTokで「踊るおじさん」が話題
外出自粛期間中も含め、今や欠かせない存在となっているSNS。コミュニケーションツールとして、いつでもどこでも気軽に投稿できることが魅力ではないだろうか。
中でも、撮影した動画にBGMを組み合わせて15秒程度のオリジナル動画を作成しシェアできる「TikTok」は若者を中心に流行っている。
そんなイメージが強いTikTokだが、いま“おじさん”が全力で踊るTikTokが話題になっている。
@sanwakotsu ##リクエスト ##汗だく ##tiktok教室 ##おうちで過ごし隊 ##白目チャレンジ ##ハートください ##三和交通 ##タモリ倶楽部 ##アド街ック天国 Instagramからリクエスト頂きチャレンジしました1回目難しいですが徐々に出きるかと思いきや体力が(笑)
♬ Blinding Lights - The Weeknd
投稿したのは、「SP風タクシー」や「心霊スポット巡礼ツアー」など、これまでも興味深いサービスを提供してきた横浜市のタクシー会社の三和交通株式会社。
(関連記事:見た目は本物「SP風タクシー」が話題。でも、イヤホンはどこにも繋がってない…)
動画では、短いネクタイを付けたワイシャツ姿のおじさんたちが、軽快なリズムの音楽に合わせ、笑顔で、体いっぱいを使ってダンスしている。そして実はこのふたり、取締役部長と渉外主任で、“偉い方”だというのだ。
この記事の画像(8枚)その他の動画には他の社員も出演しているがメインとなっているのは、取締役部長溝口孝英さん(56歳)と渉外主任の森嶋幸三さん(57歳)。おじさんが楽しそうに全力で踊る姿は人気を呼び、約1万7000のいいねがついている。(8月27日現在)
見ているだけで笑顔になれるとても楽しい動画だが、なぜこんなおじさんがダンスをすることになったのだろうか?そしてTikTokを選んだ理由は? 投稿している三和交通株式会社の担当者に話を聞いた。
投稿する目的は「採用」
ーーTikTokを始めたきっかけを教えて
当初は担当の溝口の個人用アカウントで趣味として始めたのですが、オフィスでダンスする動画が思いのほかバズってしまい、採用に活かすために会社のアカウントを作成し開始することとなりました。
ーーなぜ男性2人がメインなの?
男性2名が多い理由は、2人ともノリノリでやっていったところ、人気が少しずつでてきているので2名の出演が多くなったと思います。
ーー2人について教えて
取締役部長・溝口孝英56歳は、明るく優しいムードメーカー。
渉外主任・森嶋幸三57歳は、熱い性格で慕われる性格。
ーー誰が投稿しているの?
企画を考えたり、すべて溝口が率先して行っています。 撮影は管理職、事務職と特に決まってはいません。溝口が出演し、撮影はその場にいる管理職、事務職が撮影しています。
溝口さんは人事採用担当も兼ねていて、採用活動にいかすためアカウントを2019年2月に開設したという。ちなみに、溝口さんがどのエフェクトやフィルターを使って撮影するのかを決め、他の社員が撮影し、最後に溝口さんが投稿するという流れとのことだ。
体力がないため撮影は一発勝負
ーー社内での評判はどう?
いつも楽しそうに撮影していますので、自然と笑顔になります。
出たがらない社員もいると思いますが、溝口に声をかけられると自然と動画の中にいます。(笑)。管理職、事務職、乗務社員(広報委員)など出演経験があります。
ーー溝口さんにお願いされて出演したことがあるとか…当初はどうだった?
最初はすごく超緊張しました。慣れないアプリを使いこなせず、初投稿は2~3回の取り直しをしました。
ーー撮影でこだわっているところを教えて
おじさんだけど一生懸命楽しく踊ることです。
ーー撮影で大変なことはある?
やはり、おじさんなので体力が無く練習をしてしまうと本番がうまくいかないので一発勝負で撮ること。難しいのは、何しろ激しい動きが多いので踊るのが大変です。
面接時に「いつもTikTok見てます」と声をかけられる
ーー話題になっていることをどう思う?
楽しんで出演している。弊社の雰囲気を少しでも動画を通して伝えられたらいいなと思っています。
SNS上で話題となるだけでなく、「面接時に『いつもTikTok見てます』と声をかけられ、
就職活動の際、実際の会社の雰囲気をなかなか知ることは難しいが、この動画から三和交通の楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
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