タクシー会社の三和交通が、全社員向けに送った“通達”の内容がTwitterで紹介されたことで話題となっている。


先程、弊社の全職員宛に
通達メールが届きました。
何か重大通達かと思いきや…

激しく同意…!


コメントともに投稿されたのは1枚の画像。

そこには
通達
今後一切全ての書類において下記の行為を禁ずる。

【記】
指先に唾液腺と口の粘膜腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等を施し、湿り気を得た指先を利用して書類や紙幣を改頁すること。全社員周知徹底すること

と記してあるのだ。

投稿したのは 三和交通の公式アカウント 「サンワさん@三和交通」(@sanwa_taxi)さんだ。

実際に送られた通達の内容

堅めの表現で少し分かりにくいが、要するに「指を唾液などで濡らして、書類や紙幣をめくってはダメ」ということなのだろう。

たまにあるのがタクシーの会計を1万円札などで支払ったとき。印象としては年配の運転手に多いが、お釣りを渡す際に指をペロッとなめてからお札をめくるという場面に遭遇すると、多少の不快感を覚える人もいるかもしれない。

指が乾燥してめくりにくいのは理解できても、指をなめて書類や紙幣をめくるのは、はたから見ていて気持ちのいいものではない。

Twitter上でも「うちの会社にも同じ内容の通達出てほしい……」「仰々しく『書類めくりの際に指先舐めないで!』って内容を纏めてて笑った」などの声があり、約2万3千件のリツイート、約4万2千件のいいねがつくなど大きな反響となっている。(11月27日現在)

この文面の堅い言い回しからは想像できない、ライトな内容にギャップを感じた人は多いことだろう。でもなぜこのような形で通達を出したのだろうか? 三和交通の担当者に聞いた。

「傷つけたくない」との思いからユニークな言い回しに


――なぜこのような通達が出された?

代表の吉川永一(42)自身が指が乾燥して紙や紙幣をめくることに苦労するようになり、コンビニのセルフレジで指を舐めるか否か葛藤の結果、やってはいけないと感じたためです。


――お客から苦情があった?

今まで苦情等はございません。


――なぜこのようなまわりくどい文章になった?

指を舐めて書類や紙幣をめくっていた方を一方的に傷つけたくなかったのでユニークなクスッとできるような言い回しに致しました。


――この文章は誰の考案?

代表の吉川永一です。


画像はイメージです

通達を破っても特に罰則はなし


――社員の反応は?

笑みが溢れている程度と認識しております。中には通達をみてエイプリルフール企画??と思った職員もいました。


――今までも同様の注意をしたことはある?

ありません。


――効果は?

社内では笑いと無自覚でやってしまっているかもしれないなどの気付きがありました。今後指サックや事務用スポンジの利用率があがるかと思います。


――通達を破った場合の罰則はある?

特に定めておりません。Twitterのリプで「違反者は指サック強制着用の刑に処す。」とありユニークだと感じました。


――指サックなど用意する予定はある?

社内の文具備品購入はしやすい環境ですので、指サックや補水トレイといったものを置いていただきます。(必要な方は既に持っていました。)


画像はイメージです

投稿翌日には会社HPに約200万回のページ閲覧


――他の会社で同じような通達があったという話は聞いたことある?

聞いたことはございません。


――そのほか運転手のマナーについて周知徹底していることはある?

接客・接遇に力をいれております。言葉遣いはもちろん、ドアサービス、振り返って右手でお釣りを渡すなどを徹底しております。


――今回のTwitterの投稿に反響はあった?

予想外の反響があり大変驚いております。HPアクセス数が投稿翌日5,000回以上増加しており、200万回のページ閲覧がございました。Twitterでは約2万RT、4万を超えるいいねをいただき、380万回このツイートを見ていただきました。


様々なサービスでも話題の三和交通

三和交通といえば、夏限定で心霊スポットをめぐる予約制の「心霊スポット巡礼ツアー」や、本物さながらのSPが護衛しながら送迎してくれる「SP風タクシー」など、そのサービスでもたびたびネット上で注目を集めている。
2020年の東京五輪に向けて新たなサービスを考えているか聞いてみた。
(参考記事:見た目は本物「SP風タクシー」が話題。でも、イヤホンはどこにも繋がってない…

――ちなみに、東京オリンピックに向けて何かサービスを予定している?

今まで沢山のサービスやツアーを制作してきましたがオリンピックに向けて新たにスポーツとタクシーを融合したサービスを作っていきたいと考えております。また同様に、訪日外国人向けの観光タクシーも企画しております。


――最後に、三和交通を利用する方に一言お願いします。

このように少し変な通達を出したり、奇抜な企画を出すこともございますが、安全・安心を一番に考え、地域で一番やさしいタクシーを目指しております。今後とも何卒ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。


通達の文章が堅苦しいのは、当事者を思いやっての吉川社長の優しさだった。
ユニークな社風の三和交通から今後も目が離せなそうだ。