北海道旭川市の中心部を代表する歩行者天国「買物公園」。
かつてのにぎわいを取り戻そうというイベントが行われた。
43店舗が参加した「あさひかわ買物公園バル」

旭川市の歩行者専用道路「平和通買物公園」。
ここで8月31日、近隣の43店舗が参加し、2024年で3回目となる「あさひかわ買物公園バル」が開催された。
「お得に飲めて食べられてというのがすごく良かった」
「7杯くらい飲んじゃったんですけど10杯くらいいきたい」(いずれも参加者)
参加者は3枚つづりのチケットを購入し、店が用意したバルセットと交換。
3店舗をめぐる。
平和通買物公園の歴史と現在

喫茶店とバーを併設するお茶の専門店「前川茶舗」も、イベントに参加した店のひとつだ。
店主の前川俊哉さんは前日、今回のための試作をしていた。
「抹茶アイスっていっぱいあるが、たてた濃い抹茶をかけたアイスは食べたことがないと思う」(前川茶舗 前川俊哉さん)

JR旭川駅から約1キロにわたる平和通買物公園。
1972年に全国で初めて登場した歩行者専用道路だ。
最盛期の1979年には36万人以上の人通りがあったが、少子高齢化や大型店の撤退などもあり、2023年は3分の1以下の9万6000人にまで減った。

「前川茶舗」の先代、裕司さんはかつての賑わいを鮮明に覚えている。
「昔ここに映画館があった、いっぱい。映画館が1、2、3、通りわたって4、5軒あった。ここは祭日になると人だかりの通りだった」(店主・俊哉さんの父 前川裕司さん)
雨にも負けずイベントは盛況

「雨ひどいですね。止んでくれるといいですけど」(前川茶舗 前川俊哉さん)
イベント当日はあいにくの強い雨に。
それでも午後には、夜によく利用するという女性が来店した。

「うまっ!この機会がなかったら食べていないかもしれない」(バーの常連の参加者)
雨がやむと、店にも次第に客がやってきた。

「まず目から楽しめる。見た目がもうおしゃれ」
「立てたばかりのお茶を入れてくれたので、濃厚でおいしかった。札幌のオータムフェストみたいな感じで(買物公園も)盛り上がっていけたらいい」(いずれも参加者)

前川さんはイベントを通じて今後の店作りへのヒントももらえたようだ。
「初めてお昼に来てくれる方も多かったのでやって良かった。たくさんの方が遊びに来てくれていろんな方で賑わって、新たな出会いや、買物公園で遊んだ思い出がちょっとでも作れるような店を作れたら」(前川茶舗 前川俊哉さん)
主催した旭川平和通商店街振興組合は、「今後は春と秋にもイベントを企画したい」としている。