9月27日に行われる自民党総裁選挙に向け、26日、出馬を表明した河野太郎デジタル相(61)。
この記事の画像(14枚)河野太郎デジタル相:
河野太郎です。自由民主党の総裁選挙に出馬いたします。岸田内閣、内政・外交に大きな足跡を残した1000日でした。そのあとを受けて、この日本を引っ張るリーダーに、皆さんのご支援を頂いて、この国を前に進めてまいりたいと思っております。
1996年、初出馬で初当選し、33歳で政界入りした河野氏。
これまで当選9回で、2015年には、安倍内閣で行政改革担当相などで初入閣。その後、外相や防衛相も歴任しました。
歯に衣着せぬ発言などから、“政界の異端児”とも呼ばれ、公式Xには250万をこえるフォロワーがいるなど発信力には定評があります。
今回、3度目の総裁選に挑む河野氏。キャッチフレーズは「有事の今こそ、河野太郎」です。
そんな河野氏が、出馬会見では、自身の実績についてアピールをしました。
河野太郎デジタル相:
私はこれまで、例えば押印の廃止、“コロナ”ワクチン、ライドシェア、あるいはマイナンバーカード、いろんなことを批判はありましたがやってまいりました。
改革というのは簡単です、しかし大事なのは傷だらけになりながらも改革をとことん進めていく、そういう強い意志があるのか、そしてやるべきか改革をやった実績があるのか、そこが問われるのだと思います。
さらに、自民党が直面する“裏金事件”については、“裏金”を受け取った議員について、その金額を返還すべきとの考えを示しました。
河野太郎デジタル相:
不記載になった金額を返還することで、“けじめ”として前へ進んでいきたい。いったんけじめがつけば、あとは自由民主党の候補として、国民の審判を総選挙で仰ぐことになる。
これまでの世論調査では、常に高い支持を得ていた河野氏ですが、8月24日・25日に実施されたFNNの世論調査では、「次の自民総裁にふさわしい人」として、1位が小泉進次郎氏で22.4%、2位が石破茂氏で21.6%、河野氏は7.7%で4位となり、2人とは差がついています。
50代男性:
賛否両論ある中で、それでもよかれと思って動かれているというところに期待は寄せています。(一方で)地方に目を向けてもっと声を吸い上げていただく、そこがなかなか見えてこないのかなと。
60代女性:
ちょっとおとなしくなってきたのかしらとは思います、年齢とともにね。(総裁は)もうちょっと若い方がやってくれるといいかなと。
20代女性:
結局マイナ保険証も、病院に行ってもなかなか普及していない印象を受けていて、普及するという意味の広報的なところがちょっと弱いのかなというイメージがあります。
こうした世間の声について、河野氏は会見で…。
河野太郎デジタル相:
「世論調査やると河野太郎さん第1位」ということもありました。残念ながら少し数字が悪くなっておりますが、まあそれはデジタル化を進めていく上であったり、いろんなことが影響しているのかなというふうに思いますが、また…そこは、世論の支持得られるように努力していきたいというふうに思っております。
河野太郎氏の“強み”と“弱み”
政治ジャーナリストの岩田明子氏によると、河野太郎氏の強みは、「突破力」とSNSなどを活用した「発信力」。
弱みは、閣僚など経験は豊富なものの、マイナ保険証などでのトラブルも多い点だといいます。
総裁選では、「麻生派を脱しなかったことで、一定数の支持は得られるも、他派閥からの支持は難しいか」ということです。
実業家 髙橋明希氏:
突破力はあると思うのですが、デジタル相として行っているのは、はっきり言って海外のコピーが多いんですよ。海外のコピーをするのではなく、やはり得た知識を日本流に改良することが大事、そうでないと国民の共感は得られないのではないかなと。
弱みとしては、国民の理解を得るコミュニケーションが苦手なのかなと。分かりにくい言葉を使うとか、なんでもデジタル化に一気に変えるのではなく、なぜデジタル化が必要なのかと。
今回の総裁選全体に言えることだと思うんですけど、スローガンじゃなくて今後の日本がどうなりたいか、ビジョンを示すことが必要なんですよね。今回のデジタル化もビジョンが見えないから国民からの理解を得られない。やはり、(大切なのは)国民とのコミュニケーション力、国民を理解する力なのではないかなと。
(「めざまし8」8月27日放送)