かつて遊園地として人気を博した宮崎市の「こどものくに」が、自然を生かした体験を満喫できる行楽スポットに生まれ変わった。かつてのにぎわいを取り戻そうと、新たなアクティビティーが次々に誕生している。その魅力を体験してみた。
観光地青島 こどものくに
南国の雰囲気が漂い、豊かな自然に恵まれた宮崎市青島には、年間約100万人の観光客が訪れる。「こどものくに」は、そんな青島の海を臨む場所に1939年にオープンした。
この記事の画像(9枚)宮崎交通青島・こどものくに開発部長 西久保竜蔵さん:
当時は海外旅行が高嶺の花で、日本人がいける最南端の南国が宮崎だった。昭和45年、46年がピークで、年間165万人が来場していたという記録があった。
戦前から遊園地として青島観光の発展をけん引してきた「こどものくに」。しかし、徐々に来場者は減少。大型の遊具などが撤去され、2017年に遊園地が閉鎖された。
こうした中、2022年から始まったのが「こどものくにビルドアップPROJECT」。かつてのにぎわいを取り戻そうと、青島の自然を生かした体験を満喫できるスポットが続々とオープンしている。
海と川に囲まれた全国的にも珍しいキャンプ場
この夏、新たにオープンしたキャンプ場。最大100個のテントが張れる広場や、車を乗り入れられる26区画のオートサイトが整備され、サーフィンやカヌーなどのアクティビティーを体験しながら快適なキャンプを楽しむことができる。さらに…。
新スポット続々オープン
電動アシスト自転車、通称E-BIKEをレンタルして、青島の海を眺めながらサイクリングすることができる。こどものくにのクラブハウスでレンタルしているE-BIKEは、青島の長い海岸線を散策するのに最適。
このほか、子供から大人まで楽しめるパークゴルフ場や、海を眺めながら「ととのう」プライベートサウナなどもあり、家族や友人と思い思いの時間を過ごせる。
海を臨むテラス席でBBQ
そしてグルメも。西久保さんのお勧めは、スタミナの付くBBQ。肉は経産牛のブランド、「霧島牛」。野菜は綾町の野菜を中心にオール宮崎。肉も野菜もオール宮崎のメニューになっている。さっそく頂くと…程よい弾力があって、噛めば噛むほど味わい深い!
Q.これから、この施設をどうしていきたい?
宮崎交通青島・こどものくに開発部長 西久保竜蔵さん:
まずは、市民県民の皆さんに手軽に愛される施設を目指したい。商業施設みたいに、常に中のコンテンツを新しいものに入れ替えながら、客のニーズに対応して飽きさせない新しい施設にしていきたい。
新しく生まれ変わった「こどものくに」で、思い出に残る時間を過ごしてみては…。
(テレビ宮崎)