栃木・那須町の「那須どうぶつ王国」にいる“世界一賢い鳥”のミヤマオウムが、「かわいい」という声に返事をする様子がカメラにとらえられた。
「かわいいね」と言われたときだけ、反応していた。
撮影した獣医師は、繫殖期との関係があるのではと話している。
“かわいい”だけに反応する鳥
栃木・那須町の「那須どうぶつ王国」で1月、スタッフから“ある鳥”が「かわいいね」と声をかけられ、返事をする瞬間が撮影された。
この記事の画像(11枚)しかも、ただ返事をするだけでない。
「かわいいね」と声をかけると、「ファーアー」と返事。
しかし、「おりこうさんだね」と話すと、何も返事をしない。
またスタッフが、「ちがうのか、かわいいね」と声をかけると、「ファーアー」と返事をした。
なんと、「かわいいね」と言われたときだけ、返事をしていたのだ。
那須どうぶつ王国の獣医師・原藤芽衣さんは、「私の中でも、レアちゃんってすごい美人なミヤマオウムなので、やっぱりこの子わかってるんだなと思いました」と話す。
返事をしていたのは、飼育員から見ても”美人”だという、ミヤマオウムのレアちゃんだ。
ニュージーランドの固有種であるミヤマオウムは、イタズラ好きでエサを探す能力が高く、“世界一賢い鳥”といわれている。
お返事は繁殖期が理由?
「かわいい」に反応するレアちゃんは、自分がかわいいことを自覚しているようにも感じられる。
実際のところ、返事をした理由について、原藤さんは、「ミヤマオウムって冬が繁殖期になる。あの時はたぶん、彼女的にも『私かわいいかわいい』ってテンションが上がってお返事してくれたのかなと」と、撮影された時期に関係があるのではないかと推測する。
以前から、「おはよう」や「レアちゃん」という声かけには返事をしていて、この時初めて、「かわいいね」にも反応したという。
その後、原藤さんは、「繁殖期が終わり、最近はもう何も言葉を返してくれなくなりました。つれない女なんです」と、素っ気なくなったレアちゃんに残念そうにしている。
(「イット!」 8月20日放送より)