日本初の免疫ケアが期待できるという納豆が発売される。

“プラズマ乳酸菌入りタレ”で気軽に免疫ケア

キリンホールディングスとタカノフーズは、「プラズマ乳酸菌」が入った免疫ケアができるとされる納豆「すごい納豆ゴールド」を、9月1日から発売すると発表した。

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タレには、免疫細胞の全体を活性化するという「プラズマ乳酸菌」が500億個含まれており、免疫を訴求した機能性表示食品の納豆が発売されるのは初めてだ。

キリンHD ヘルスサイエンス事業部・藤田智彦さん:
日常生活の中に気軽に「すごい納豆ゴールド」を取り入れていただいて、免疫ケアを習慣化していただければと思います。

キリンは2023年は200億円だったプラズマ乳酸菌事業の売り上げを、2027年には500億円にしたい考えだ。

市場拡大はCSV実践においても重要

「Live News α」では、一橋ビジネススクール教授の鈴木智子さんに話を聞いた。

堤礼実キャスター:
プラズマ乳酸菌を配合した納豆、消費者行動などを研究している鈴木さんの目にはどう映っていますか。

一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
病気を治す薬と違って、免疫ケアの場合、目にみえる効果を実感するのはなかなか難しいかもしれません。

それと、免疫ケアで重要なのは「高める」ではなく「低下させない」ことです。それには普段から免疫ケアを習慣化することが大切です。

ただ、毎日の暮らしの中に、免疫をケアする行動を新たに加えてもらうのは簡単ではないですよね。そこで、最も効果的なのは、すでに習慣化しているものに免疫ケアをプラスすることです。

堤キャスター:
それは、どういうことでしょうか。

一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
朝の食卓に納豆があるという家庭も多いかと思います。こうしたいつもの食べ物や飲み物にプラズマ乳酸菌を配合すると、新たな行動を起こすことなく、免疫ケアの習慣的を図ることができます。

堤キャスター:
健康のために、免疫ケアについて気になるという方、多いかもしれませんね。

一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
キリングループは、事業を通じて、社会課題の解決に取り組んでいく事を掲げています。こうした取り組みは、CSV(Creating Shared Value)と呼ばれています。

例えば、寄付で世の中を良くしようとするのは限りがありますが、社会課題の解決につながるビジネスの場合、事業が成長するほど、イノベーションが起き、その恩恵も広がっていきます。    

プラズマ乳酸菌事業を通じた免疫ケア市場の拡大は、ヘルスサイエンス事業の重点領域であり、キリンのCSV実践においてもとても重要です。

付加価値と差別化が双方にメリット

堤キャスター:
今回の商品は納豆メーカーとのコラボから生まれていますが、これについてはいかがですか。

一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
「におわない納豆」や「骨を丈夫にする納豆」など、近年では、高機能納豆がヒットしており、消費者ニーズも高いです。

免疫ケアにつながる納豆は、新たな付加価値となり、明確な差別化が図れます。コラボ企業の双方にとってウィンウィンになる可能性を秘めています。

堤キャスター:
体にいいとされる発酵食品の中でも、納豆は手に取りやすいですよね。ここに免疫をケアする機能をプラスして習慣化していく。こうした手軽さも、健康づくりでは大切なように思います。
(「Live News α」8月19日放送分より)

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