8月17日、長野市で介護施設の送迎車が全焼した火事で重体となっている女性は車いすの101歳の女性を救出しようとして大やけどを負ったと見られている。また、車両は、走行中にエアコン吹き出し口から白煙が上がり、停車後に出火したとみられるという。
介護施設の送迎車が炎に包まれる
炎に包まれるワンボックスカー。
水の入ったバケツを持ち、初期消火にあたろうとする住民の姿も見られる。
長野市大豆島の大豆島東団地で8月17日午後4時ごろ、介護施設の送迎車から出火し全焼した。

車内には運転していた施設の女性職員と高齢者3人が乗っていた。
この火事で、車を運転していた長野市の56歳の女性職員は全身にやけどを負って意識不明の重体、利用者の101歳の女性も全身やけどで重傷とみられている。
ボーンボーンいう爆発音と女性の悲鳴
同乗していた80代の男性利用者2人は自力で脱出し、けがはなかったという。
消防に通報した男性は「ボーンボーンいう爆発音と女性の悲鳴が聞こえた」「車も女性も火だるまになっていた」と当時の様子を話していた。

焼けたのは「ニチイケアセンターまめじま」の車両で、警察やニチイホールディングスによると、エアコンの吹き出し口から白い煙が出て車を停めた後、出火したという。
職員が101歳の女性を助け出し…
運転していた女性は火をタオルで叩くなどしたものの消えず、車いすが無いと動けない101歳の女性を助け出した。
この際に全身にやけどを負ったと見られている。

焼けた車両は10年前にリース契約し、6月の定期点検では異常は無かったという。
ニチイホールディングスは「原因究明に協力して再発防止に全力をあげる」としている。

(長野放送)