7月20日未明、静岡・浜松市の畑からスイカ8玉が盗まれた。盗まれたのは1玉1500円から4000円の高級品種で、これまでに30玉以上が被害に遭っているという。

20分足らずで高級スイカ8玉盗まれる

7月20日午前3時40分過ぎ、静岡・浜松市のスイカ畑に設置された防犯カメラに人影が映った。

懐中電灯を持ち、畑の中を進む男
懐中電灯を持ち、畑の中を進む男
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よく見ると、一人の男が懐中電灯を片手に迷うそぶりもなく進んでいった。2分後に戻ってきた男は、大きなスイカを持っていた。男はさらにその1分後、再び畑に戻ると、またスイカを持ち去っていった。

大玉スイカを持ち去る男
大玉スイカを持ち去る男

この日は、20分足らずで、8玉のスイカが盗まれた。被害に遭った農家は、「(取られたのは)だいたい7~8㎏のスイカの玉ですね。(これまでで)30玉以上はもう確実に取られてるんよね」と話す。

盗まれたのは高級スイカ「夏武輝」
盗まれたのは高級スイカ「夏武輝」

盗まれたのは、「夏武輝(かぶき)」という品種。高いもので1玉4000円ほどの高級スイカだという。

スイカの位置に目印の「棒」

盗難の被害に遭ったスイカ畑は、道路からも少し遠く、わざわざ中に入らないと見えないような場所にある。

犯行当時はスイカが見えないほど葉が生い茂っていたという
犯行当時はスイカが見えないほど葉が生い茂っていたという

当時の畑の状況について、被害に遭った農家は「スイカが見えないぐらい葉っぱが生い茂っていた」と説明。畑いっぱい草で覆われ、スイカは外から見えづらい状態だったという。

しかも犯行時刻の午前3時40分頃は、懐中電灯をつけても、5m先は見えないような状況だ。スイカを片手で持ちながら、しかも足元がおぼつかないなか歩いていくのは、慣れていないと難しい。なぜそんなことができたのか。

スイカがある位置に目印の「棒」がさされていた
スイカがある位置に目印の「棒」がさされていた

被害に遭った農家によると、葉を分けないと分からないくらい葉が茂ることから、効率的に作業するためスイカがある場所に棒をさして目印にしていたという。犯人はそのことを知っていた可能性が高い。

スイカを持ち去る男
スイカを持ち去る男

被害に遭った農家は「2分でやれるっていうのもまさにそうだね。探さなくたっていいもん」と話す。そして、「真相知りたいと、私は早く。私が苦労して育てたものを盗んで、もちろんそんな人間を到底許すことはできない」と怒りをあらわにした。

警察は窃盗事件として捜査を進めている。
(「Mr.サンデー」8月18日放送より)

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