台風7号は、千葉・浦安市の人気観光地・東京ディズニーリゾートも襲った。
2018年9月以来、6年ぶりに閉園時間が前倒しされ、観光客からは残念な声が聞かれた。
6年ぶりに閉園時間が前倒しに
夢の国に異変が起きたのは、午後3時。

パークが閉園となり、園内から続々と人が出てきていた。
来園客は「(午後)3時とかに終わっちゃうって聞いて、雨もすごかったので」、「めっちゃショックです」などと話していた。

15日までは台風が接近する中でも通常営業の予定だったが、16日になり事態は一転。
オリエンタルランドは、東京ディズニーランドとディズニーシーの閉園時間を6時間早め、午後3時に繰り上げると発表した。
発表されたのは、9時の開園から約1時間半が経過した午前10時半過ぎのことだった。
閉園時間の前倒しは、台風24号の影響を受けた2018年9月以来、6年ぶり。

大雨はアトラクションを楽しむ人も襲った。
6月にオープンした新しいアトラクション「ラプンツェルのランタンフェスティバル」のボートの上で大粒の雨に打たれ、撮影者はびしょぬれになったという。
それでも映像からは、「動いてるだけいいよ。そうだよ!」と前向きな声が。
しかし肝心のラプンツェルの歌声は、雨音にかき消されて聞こえづらい状態だった。

園内で撮影された別の映像では、午前10時半過ぎ、横殴りの雨が。
園内の木が強い風にあおられ、来園者があわてて走る様子もあった。
「この日しかなかった」と諦めの声
関東の東をゆっくりと北上する台風7号。

東京ディズニーリゾートは16日朝から、強い風や雨が降るエリアにすっぽりと収まっていた。

午前9時過ぎのJR舞浜駅は雨こそ降っていなかったものの、台風接近による緊張感が漂っていた。
そんな中、なぜディズニー行きを決めたのか話を聞くと、お盆ならではの理由が。
福島からディズニーシーに来たという4人組は、「この日しかなかったので、この日に決めたら、ちょうど台風が来て。まあいいやって」と話した。
おそろいの服を着た5人家族は…。
青森から来た観光客:
青森から来ました。大移動です。
ーーもともときょう来る予定だった?
青森から来た観光客:
何カ月も前から。予定が変更できなくて。
パレードもないって。いいって。雰囲気だけ楽しみます。
別の青森から来た姉と神奈川に住む妹は、「きのうディズニーシーに行って、きょうランドに行く予定だったんですけど、台風が来るから、きのう楽しめたから、きょうはいいかなみたいな感じで…」と話した。

お盆ということもあり、多く聞かれたのが「台風でも来るしかない」という声。

取材中にも、突然の大雨が降り始め、雨が激しく打ちつけ始め、木も激しく揺れていた。

悪天候を受け、オリエンタルランドは午前10時半過ぎ、営業時間の短縮を発表。
閉園時間を、午後9時から午後3時に繰り上げた。
おそろいの服を着ていた青森から来た5人家族も、午後3時に園内を出ていた。
ーー楽しめましたか?
青森から来た家族:
台風のおかげですいていたので、乗りたかった乗り物に乗れてよかったです。
午後3時になると、ディズニーランドの方から駅に向かう家族連れなど多くの客の姿が…。
JR舞浜駅に向かっていた2人組は「入ってから(閉園時間を)知りました」、「十分満足したし、いいかな」と話していた。
オリエンタルランドは、「すでに入園していた人には返金対応をしない」と説明している。
福岡から来たという男女は、「まだ遊び足りてないですね。返金してほしい。夜まで遊ぶつもりだったので」と残念がっていた。

そしてJR舞浜駅は、電車で帰る人で大行列。
大阪から来た観光客:
電車動いてたら違うところに行こうかなぐらい。
大阪から来た観光客:
電車が今もキャンセルしてたので、止まったらこわいなと思いました。
(「イット!」8月16日放送より)