札幌市で水素を使った未来の新交通が走る。大通から札幌駅、苗穂エリアを結ぶ3台の車。期待が高まっている。
札幌都心に新交通 走る“車両” は3台
札幌市が作る新交通は、約120人乗りの連節型と30人未満の中型車、10人以下の小型車が予定されている。

連節型は2つのルートに沿って走る想定で、一つ目は狸小路、大通エリアから札幌駅方向へ向かい赤れんが庁舎を東に曲がる。
その後、創成川を超えてから北へ左折。目的地は北海道新幹線・東改札口だ。
札幌延伸は延期となっているが、新幹線と接続するほかエスタ跡地には北海道で最も高い複合商業ビルができる予定。
新たな人気スポットとの行き来も楽になりそうだ。
燃料は水素 ルート沿いに水素ステーションを整備

新交通はクリーンエネルギーの水素で走る。GX特区にも選ばれた札幌市はルート沿いに水素ステーションを整備中だ。
2024年度に完成予定で、再生可能エネルギーで作られた水素を補給できる。
大通~札幌駅~苗穂駅をつなぐ
もう一つのルートは創成川をそのまま東へ向かう。
サッポロファクトリーを通り到着したのはJR苗穂駅前。再開発が進み人口が増えているエリアだ。

路面電車の延伸も期待されていた苗穂地区。代わりに次世代の新交通がつながることになる。
連節型は路線運行ですが、中型と小型は路線の周辺をオンデマンドで利用者が呼ぶことで配車される。
「走らせてもらったらありがたい」
「住んでいる場所は大通、ススキノにすぐ行ける場所じゃない。面白そう。いろいろなことに使えるんじゃないか」(いずれも苗穂エリアの住民)
水素を使った新交通は2024年秋から試験走行が始まり、2030年度に運行がスタートする予定だ。
※車両のイメージ図の提供:札幌市
※水素ステーションのパースの提供:エア・ウォーター株式会社(現時点の試作パース)