令和で内閣支持率が上昇

安倍内閣の支持率が上がっている。
FNNの先週末の世論調査では、支持率が47.9%で、前月から5.2Pアップした。
新元号の「令和」については「良いと思う」が87%。
安倍政権が新元号制定を上手にやったことが支持率を引き上げた。
他のメディアでも同様の結果が出ている。
気になったのが立憲民主の支持率で、FNNは変わらずだったが、読売、共同では2P下げていた。
野党をつぶすためのダブルもあり
ある野党幹部は「統一地方選の最中に元号を発表するのは政治利用だ」と怒っていた。
政治利用かどうかはともかく「令和」のおかげで内閣支持率が上がったのは事実。この後安倍首相はどうするのか。
安倍政権幹部は野党連携が進んで夏の参院選に負けそうになったら、解散してダブルにする、と言っていた。その理屈で行けば、野党連携は進んでないし、内閣支持率も高いので、参院選にそこそこ勝てそうならダブルはなくなる。

と思っていたら元民主党代表の岡田克也さんが、「野党をつぶすためにダブルがあるかもしれない」と言ったので、なるほどと思った。確かに野党をつぶせば安倍さんは憲法改正できる。
令和おじさんは首相になるか?
今回の調査でもうひとつ面白かったのは、ポスト安倍に「令和おじさん」の愛称がついた菅官房長官が浮上したことだ。小泉進次郎、石破茂、岸田文雄各氏に続く4位の5.8%はなかなかいい数字だ。

統一地方選前半戦は大阪や北海道などの結果を見ると、自民党内では菅さんの一人勝ちと言われている。二階幹事長、古賀元幹事長も歩調を合わせるように菅さんを総裁候補に挙げた。
進次郎さんは若すぎる、石破さんは政治家の支持が少ない、岸田さんはどうもはっきりしない、などポスト安倍が決まらない中で、これから政局が荒れれば菅さんのワンポイントリリーフ、あるいは菅総裁、安倍総理という総総分離の話も出てくるのではないか。

菅さんの師匠の故梶山元官房長官はかつて「大乱世の梶山」と呼ばれたが、自民党にとっての大乱世が来れば「令和おじさん」の出番もあるかもしれない。
【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】
【4コマ漫画:横川寛人】
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