中国・貴州省の動物園で、客に向かってアゴをくいっとあげてポーズを取る「ブタオザル」。
来園客から大人気の“アゴくい”ポーズだが、専門家によると、実は人間への威嚇だという。

ファンサービス?実は「威嚇」

腕を伸ばしてアゴをくいっと上げるオスのブタオザル。

“アゴくい”ポーズでキメるサル(中国SNSより)
“アゴくい”ポーズでキメるサル(中国SNSより)
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客に背を向けたかと思えば、くるっと回ってもう一回“アゴくい”。ポーズを取るたびに客からは歓声が上がるなど、まるでアイドル並みの大盛り上がりだ。

顔に手を添えたキメ顔(中国SNSより)
顔に手を添えたキメ顔(中国SNSより)

他にも連続でアゴを動かしたり、“アゴくい”以外に顔の前で指を立てて眉毛を動かす、“キメ顔”をすることもある。

自分の人気を分かっていて“ファンサービス”をしているようにも見えるが、専門家によるとサービスとは逆の行動だという。

キメポーズは「威嚇」だった(中国SNSより)
キメポーズは「威嚇」だった(中国SNSより)

サルの行動について、石巻専修大学の辻大和准教授は「観客にじっと見つめられた事に対して、威嚇している行動だと思われます。眉毛をぴくぴくさせて、肌の部分を強調しているポーズ。要するに、自分の顔をしっかり見せて、相手をひるませるのが目的」だと説明する。

客たちが“決めポーズ”だと思って喜んでいたのは、自分を見てくる人間への威嚇だという。
(「イット!」 8月5日放送より)

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