2024年1月から7月までの台風発生数は4個と、平年の半分にとどまっている。2024年はこのまま台風の発生が少ないのか、気象予報士に聞いた。

2024年8月以降の台風の発生数

2024年の1月から7月の台風の発生数をグラフでみると、2020年までの30年の平均発生数は7.9となっていて、2024年の発生数は平年の半分にとどまっている。

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例年であれば、7月までにもっと台風が発生しているイメージがある。これまでの発生数が少ないということは、この先も少ないということなのか、気象予報士の酒井晋一郎さんに聞いた。

気象予報士・酒井晋一郎さん:
残念ながら、そうはいかない。むしろこれから急激に増える傾向と言えそうだ。平年の台風発生数をグラフを見てみると、平年であれば7月8月からぐっと発生数が増えている。今年と同じように発生が少なかった2016年をみてみると、7月までは今年と同じ4つだったが、8月に7つ、9月に7つと、次々に発生した。

酒井さんは、「2016年に8月以降に急増したという例がある」と話す。しかも2024年は日本近海での発生数が多いという予想も聞かれた。台風シーズンを前に、早めの備えが必要だ。

2024年の台風の特徴は?

それでは2024年は、2016年のようにこれから多くの台風が発生するのだろうか?

気象予報士・酒井晋一郎さん:
2024年の台風は「発生場所」に特徴がある。発生場所を予測したものなんですが、いつもなら南海上エリアで台風が発生して、時間をかけて日本列島にやってくることが多いが、今年は、平年よりも近い、日本のすぐ南海上で発生しやすい事が特徴。

日本の近海で台風が発生しやすいということは、発生直後、すぐに影響を受けやすいということだ。

台風の発生後、すぐに対応するために、今のうちから防災グッズに何が入っているかを改めて確認することが必要だ。そして、避難所の場所の確認など、色々なケースをシミュレーションしながら家庭での防災会議を行うことも重要といえるだろう。
気象情報のこまめなチェックも忘れないようにしたい。

(テレビ宮崎)

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