体温を超える危険な暑さが続いている中で、各地で例年にない事態が起こっている。

“危険な暑さ”が不安定な大気の原因に

止めた車の窓からカメラが捉えたのは、マンホールから吹き出す雨。

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撮影者:
フタの隙間から穴が開いてるところから、噴水みたいに噴き出してる感じでした。1メーター50ぐらいは出てたんじゃないかと思います。

午後3時半ごろの千葉駅前。激しく降る大粒の雨。
きょうも関東を中心に大気の状態が不安定となり、各地でゲリラ雷雨が発生した。

空模様の急変に慌てる多くの人たちの中には、上半身裸でずぶ濡れになりながら、走って避難する人の様子も見られた。

また駅周辺では、急激な雨に排水が追いつかず冠水する場面も。

千葉駅と雨の様子を照らし合わせると、午後3時半ごろに、1時間に80ミリ以上の雨をもたらす雨雲が流れ込んで来たことが確認できる。

千葉市内では、各地で雨水が排水溝などからあふれ出す様子が見られた。
東京都内では、帰宅時間帯にゲリラ雷雨が発生した。

この不安定な大気の原因とみられるのが“危険な暑さ”。
全国で1番の暑さとなったのは、大分・豊後大野市。40度に迫る39.2度まで気温が上がった。

大分市では住宅の玄関先で84歳の女性が倒れているのが見つかり、その後 死亡が確認された。

東京都心では最高気温36.1度と5日連続で猛暑日となった。
午後3時時点で、東京消防庁管内では男女60人が熱中症の疑いで救急搬送されている。

阿佐ケ谷駅前にある商店街では、“危険な暑さ”で、異例の事態が起きていた。

約150度の火力で焼く「たい焼き」店。
朝から30分交代で4時間ほど、この状況でたい焼きを焼いている。

店長は、この危険な暑さを受け異例の決断を下した。

たいやき ともえ庵  安部 翔店長:
暑さで店を休むっていうのは初めてかと思います。急きょですね。さすがにちょっとスタッフ:の健康を優先しようと言うことで。

29日、予想最高気温が38度だったため、従業員を守るため店の臨時休業を決めた。

たいやき ともえ庵  安部 翔店長:
暑い中、買いに来てくださっているので。それは励みになります。

牛も熱中症で搾乳量が減

この“危険な暑さ”は動物たちにも影響を及ぼしている。
訪れたのは千葉・八千代市にある加茂牧場。いま起きているのが牛の熱中症。

加茂牧場  加茂太郎代表:
牛がかなり暑がってる。熱をため込んじゃってる状態ですね。だから餌もなかなか食えないし、食えなければ当然乳量も落ちる。

連日の暑さで、牛がエサを食べる量が減っている。

例年夏の時期は10%ほど搾乳の量が減るが、今年は20%ほど搾乳の量が減っている。

この体温超えの危険な暑さは、31日も続く。
予想最高気温は埼玉・熊谷市で37度。東京都心、横浜市で36度。

引き続き熱中症への注意が必要だ。
(「イット!」 7月30日放送より)