7月3日、20年ぶりに発行された新紙幣。これに便乗した詐欺被害が全国で発生している。新紙幣に便乗した詐欺の手口とは一体…警察が被害に遭わないよう注意を呼びかけている。
新紙幣便乗詐欺が全国で発生
「古い紙幣が使えなくなるという詐欺の手口が増えてくるかと思いますので引っかからないようにお願いします」
新潟市中央区のスーパーで新潟警察署の署員が買い物客にチラシを配り、呼びかけたのは、新紙幣の発行に便乗した詐欺被害の防止だ。

7月3日に発行された新紙幣をめぐっては「旧紙幣は使えない」「新紙幣と交換する」などと言って、紙幣をだまし取ろうとする詐欺が、全国で発生している。

新潟警察署生活安全課の清野純一課長は「新紙幣発行に伴って、旧紙幣が使われなくなることは絶対にありませんので、詐欺の被害防止に努めて頂きたいと思います」と注意を呼びかける。
ATMで現金振り込ませる手口も…
新紙幣に便乗した詐欺には他にも想定されるパターンがある。
例えば…「現在、国の施策で新紙幣がATMできちんと使えるか調査を行っています。モニターとしてATM操作に協力してくれませんか?」
このような口実で、ATMで口座に現金を振り込ませる手口も考えられるという。

チラシを受け取った人の中には、「あとあとから新手の詐欺がいっぱい出てくる。うちにも色んな電話が来ているが相手にしない」と日頃から詐欺の危険を身近に感じていると話す。
警察によると、県内では今のところ新紙幣に関する詐欺は確認されていないというが、今後、新紙幣の普及とともに被害が発生することは十分に考えられることから、引き続き注意するよう呼びかけている。
(NST新潟総合テレビ)
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