7月17日、長野県木曽町のダムに軽乗用車が転落し、運転していた看護専門学校の女子学生が死亡した。事故直後、女子学生は自ら「ダムに落ちた」などと専門学校に連絡していたという。また、助けようとしてダムに入った専門学校の職員が行方不明になっている。
自ら「ダムに落ちた」と連絡
ダム湖に沈んだピンク色の軽乗用車。木曽町の黒川ダムだ。
7月17日午前9時前、信州木曽看護専門学校から「車がダムに落ちたという連絡があった」などと消防に通報があった。
この記事の画像(5枚)車を運転していたのは専門学校に通う女性(27)で、午前11時過ぎに水没した車の後部座席から救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は溺死だった。
女性は1人で通学途中だったという。事故直後に自ら「ダムに落ちた」などと専門学校に連絡していた。
救助しようとした事務長が行方不明
連絡を受けた専門学校の複数の職員が現場へ向かい、このうち事務長の男性(64)が救助のためダムに飛び込んだが、その後、行方不明になった。捜索を行ったが、見つかっていない。
近所の住民は「今までこんなことはなかった。落ちたのは初めて」と話す。
午後4時頃、女性の運転していた車が引き上げられた。フロント部分が大破しサイドミラーも壊れている。転落の衝撃が分かる。
急カーブ 運転操作を誤り転落か
現場は急カーブで、警察は女性が運転操作を誤り転落した可能性があるとみて詳しい原因を調べている。
女性が通っていた看護専門学校は「前途ある学生が命を落としたことは痛恨の極みでありご冥福をお祈りします。行方不明になっている職員が一刻も早く救助されることを願っています」などとコメントしている。