世界有数のマグロ消費国・日本。
マグロの中でも、“海のダイヤ”とも呼ばれる“クロマグロ”は「マグロの中のマグロ」という意味で、「本マグロ」の名前でも知られる、まさに“マグロの王様”だ。
そのクロマグロの漁獲枠が増え、将来的に今より手が届きやすくなるかもしれない…。
日本の大型マグロ漁獲枠が1.5倍へ
16日に最終日を迎えた、太平洋クロマグロの漁獲枠などについて話し合う国際会議。

その参加国が漁獲枠を増やすことで合意した。

日本は大型マグロの漁獲枠が、5614トンから1.5倍の8421トンに。
小型マグロの漁獲枠も4007トンから1.1倍の4407トンと、それぞれ増える方向だ。
大手回転寿司チェーンのスシローは現在、「年に一度の別格まぐろ祭」を開催中。

店内ではマグロのにぎりが飛ぶように売れていた。
60代男性客:
美味しい。マグロ好きなんで。特に本マグロ好きで、めったに食べられないんで。
店も、漁獲枠が増えることに期待を寄せている。

スシロー南砂店 風見陽太さん:
貴重なマグロを提供する機会が増えることも検討出来ますので、お客さまにご満足頂けるように期待感を持っております。
その一方、東京・上野のアメ横でメバチマグロやインドマグロを扱う店からは、次のような声が聞かれた。

鮮魚店の店員:
本当、気持ちだと思うんですよね。結局はこういうメバチマグロとか、インドマグロが主流であるからこそ、本マグロの価値が上がってるんで、結局はそこまでは変わんないかなと思うんですけど。
専門家はマグロの相場は読みにくいとしながらも、漁獲量増枠の影響をこう推測する。

東京海洋大学 海の研究戦略マネジメント機構 勝川俊雄准教授:
今回の漁獲量の増加というのも、もちろん価格を下げる方向で作用することですので、国内のマグロの価格についても、それに引っ張られて下がっていく可能性がある。
(「イット!」 7月16日放送より)