全国で猛暑日を続々観測

サングラスをかけた女子高生の額にはしたたる汗。

女子高生:
さっき水遊びしていましたが、それでも暑くて大変です。

最高気温が2020年全国で初めて40℃を超えた群馬県・伊勢崎市。午後2時半すぎに気温が40.5℃まで上昇。また桐生市でも同じく40.5℃の猛烈な暑さとなった。

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熱いアスファルトから立ち上る陽炎。東京・八王子市でも40℃に迫る最高気温39.3℃を観測した。小型扇風機では追いつかないほどの暑さ。

男性:
八王子の界隈は冬になると雪も降るし、夏は暑いしそういったことでね。なんかすごいなといつも思っています。

体温を超える危険な暑さ。最高気温が35℃を超える猛暑日となった箇所は、全国で今シーズン最多となる230地点に上っている。

北海道札幌市の最高気温は31.2℃。札幌市にある「円山動物園」の暑さが苦手なシロクマのリラちゃんには氷がプレゼントされ、中からはキンキンに冷えたスイカ。リラちゃんは夢中でムシャムシャと食べている。訪れた人の前で一時の涼を楽しんだ。

子供:
宝探しをしているみたいでかわいかったです。

「熱中症警戒アラート」が発令

8月11日、関東全域と山梨県には熱中症の危険性が極めて高くなるとして「熱中症警戒アラート」が発表された。

最高気温38.1℃を観測した東京府中市。運転免許試験場に免許の更新のため訪れた人の列は、炎天下の外にまで伸びていた。

女性:
「並んでお待ちくださいと」言われたのでそれに従うしかないし、暑さよりもそこに行かないといけないという思いがあったので。

試験場によるとお盆のこの時期は毎年混雑。特に午前中は人が集中するということで午後の来場を呼び掛けている。

8月11日、東京消防庁管内で熱中症とみられる症状で搬送された人の数は、午後3時時点で95人。

夏の車にも注意が必要

最高気温36.1℃を観測した千葉県鴨川市にある道の駅。水遊びを楽しむ子供たちのほか、地元の名産品などを買う人の姿が見られた。訪れる人のほとんどは車を利用しているが、駐車場に止めた車には暑さの危険が潜んでいる。

10分ほど離れていた車内の温度を測ってもらうと…

母:
車内の温度は47℃です。これはちょっと乗れないですよね。

娘:
暑くて座れない。

母:
暑いよね。

わずか10分車を止めただけで、50℃に迫る暑さ。

またJAF東京支部によると2020年は新型コロナウイルス対策の重要アイテムの取り扱いにも、注意が必要だという。

JAF東京支部事業課交通環境係・高木孝さん:
消毒用のアルコールを置いていても中のアルコールが揮発蒸発して、その蒸気が可燃性であるわけだから非常に危険な状態になるわけですね。こういったものは車内に残さないようにしていただくということが大事ですね。

大気の状態も不安定になっている

命に関わる危険な暑さに続き、午後に入ると大気の状態も不安定になる。午後3時前には栃木県日光市の10カ所で強風により、複数の木が倒れたほか約600世帯で停電した。

警察によると、中には倒れた木が看板にぶつかり車にも接触する被害があった。けが人はいないという。栃木県には当時竜巻注意情報が発表されていた。

8月12日も全国的に危険な暑さが続く見通し。関東を中心に午後は大気の状態が不安定となり、局地的な雨や落雷、突風、ひょうなどに注意が必要。

(「Live News it!」8月11日放送)