大相撲の夏場所で、初土俵から史上最速での優勝を果たした、石川県津幡町出身の大の里関。先日、地元津幡町に戻り優勝を祝うパレードに参加した。多くの町民の祝福を受ける大の里関に密着した。
人口3万7000人の町に2万5000人が集まる‼
初凱旋に2万5000人が詰めかけた。大相撲夏場所で初優勝を果たした大の里を祝おうと7日、ふるさと津幡町で優勝パレードが行われ町は熱気に包まれた。

リポート:
大の里の優勝パレードが行われる津幡町役場です。パレード開始まで2時間以上ありますが、すでに多くの町民が集まっていた。
7日午後2時過ぎ。郷土が生んだスター、大の里を一目見ようと続々と町民が集まってきた。町民に聞くと「テレビでは見たことある生で見るのは楽しみやね」など大の里を待ち望んでいるようだ。

そして…
アナウンス:
「お待たせいたしました。大の里関と二所ノ関親方の登場です。拍手でお迎え下さい」
パレードのスタート地点、津幡町文化会館シグナスに姿を現した大の里。師匠の二所ノ関親方とともに会場を沸かせた。
大の里:
「きょうは暑い中ですけどお越しいただきありがとうございます。すごい緊張していますけどよろしくお願いします」
2人はオープンカーに乗ってパレードに出発。約1キロのコースを進み、観客からの歓声に手を振って応える。

Q 写真撮れました?
「撮れました。バッチリです。いい場所やったね」
「宝物ものやね。また欲しい人おるんであげようかな」
小学校の同級生:
「いや~かっこいいすね。津幡帰ってきた時にはたまに会いますよ」
沿道には津幡町の人口の3分の2にあたる約2万5000人が詰めかけた。町内が熱気と興奮に包まれる中、大の里が町役場に到着すると、町民を代表して花束を渡したのは小学生時代に所属していた相撲クラブの後輩だ。
相撲クラブの小学生:
「大の里の腹が、めちゃくちゃ大きくて顔もいいし親方もずいぶんデカかったです」
「(サイン)もらえた。家の2階のトロフィー置いてある場所あって、そこに飾る」
大の里がふるさと津幡町に凱旋したのは、優勝後初めて。名古屋場所に向けてエネルギーをチャージできたようだ。
大の里:
「地元の友達だったりたくさん来ていたので、『おめでとう』とお祝いの言葉をもらって嬉しかったですね。また石川県の方々にいい報告ができるように頑張りたいと思います」
大の里は今年5月、優勝から一夜明けた会見で…
Q 地元に帰ったら食べたいものは?
「チャンピオンカレーが食べたいです」
こう話していましたが先月、優勝後初めて県内入りしたときには…
Q 帰ってきて食べたかったものを食べることはできましたか?
「食べていないです。終わったらすぐ帰るので、においだけかいで帰りたいですね」
なかなか好物のチャンピオンカレーにありつけていなかった。
しかし、おととい、ついに…
二所ノ関部屋のX:
「チャンピオンカレー様が名古屋宿舎にキッチンカーで来てくださりました!」

大の里の願いを叶えるためチャンピオンカレーが二所ノ関部屋の名古屋宿舎に差し入れを行ったのだ。
チャンピオンカレー営業企画課チーフ高桑良子さん:
「とっても楽しみにしていたとおっしゃっていただいてキッチンカーの中にも乗ってみたいということで乗っていただいたりとか、うちの衛生管理のことまでご存じで私たちもびっくりしました」
大の里が食べたのはLカツカレーのジャンボサイズのルー増しに、さらにごはんを大盛りにして、カツももう1枚増やした特別なカレー。約50人分のカレーを二所ノ関部屋の力士20人で食べたという。

その味について大の里はきのう…
Q お味はいかがでしたか?
「おいしかったですね」と満足した様子。
チャンピオンカレー営業企画課チーフ 高桑良子さん:
「当日も勝つカレーですよ。ということでお渡ししていたので大の里はもちろん部屋のみなさん全員が勝つように願っております」
新関脇として7月14日からの名古屋場所に臨む大の里。
石川のソウルフードを食べて「勝つ」姿に期待だ。