「含硫アミノ酸は肉類や魚介類、ナッツ類などにも入っています。 いわば“おいしい成分”なので口内に残ると、細菌が引っこ抜いて食べてしまうんですね」(以下、中城院長)
カフェインで口が乾きやすくなる
つまり、肉や魚、ナッツ類などを食べたときも同様のガスは発生しているわけだが、なぜコーヒーの時だけ口臭が気になるのか。「カフェイン」も良くないと中城院長は指摘する。
カフェインには利尿作用があるのでトイレに行きたくなる。これが続くと体内の水分がどんどん失われ、体は「唾液の分泌量を減らして」バランスを取ろうとするという。

唾液には殺菌作用があって「口内を洗い流し、細菌の増殖を抑える」働きもしている。分泌量が減るとにおいも目立ってしまうのだ。
「唾液には『ムチン』という、口腔内の粘膜を守るバリア成分も含まれています。このムチンがコーヒーの渋み(タンニン)ではがれることでも、口が乾きやすくなります」
酸っぱい“吞酸”が上がってくる
さらに「クロロゲン酸」も影響してくる。クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、コーヒーの苦味のもとになるほか、胃腸の消化活動を助けたりもしてくれる。