9日のフジテレビの「日曜報道 THE PRIME」では、外交問題に詳しい与野党議員が、11月のアメリカ大統領選後の北朝鮮情勢などについて議論した。
立憲民主党の玄葉光一郎元外相は、トランプ氏が大統領になった場合に4回目の米朝首脳会談が開かれる可能性について、「ありうる。北朝鮮はアメリカのことばかり気にしている。アメリカに体制を保障してもらいたい。2人で会う可能性は十分ある」とした上で、「北朝鮮は“もしトラ”に備えているかも知れない」と述べた。
さらに、「その時、本当に後戻りできない非核化の合意ができるかどうかだ」と問題提起した他、「拉致問題で、アメリカの力を借りることもありだ」と述べた。
また、自民党の佐藤正久元外務副大臣は、「米朝首脳会談が非核化を中心に動き出せば、拉致問題(が動くことも)もありうる」と述べた。
さらに、トランプ政権時代の米朝首脳会談について、「トランプ氏が金正恩総書記と会った時、『拉致問題でそんないい加減で曖昧な発言では、俺はシンゾー(安倍元首相)に話すことができない』と迫った。(2019年の)ハノイでの2回目の米朝首脳会談が失敗したのは、安倍元首相が邪魔したと北朝鮮は思っている」と分析。
佐藤氏は「北朝鮮にとって、米朝における日本の価値は、邪魔されないことだ」と指摘し、拉致問題の進展に期待を示した。