自民党は、参院選の敗北を受けた「両院議員総会」を開催しました。
総会では、総裁選挙の前倒しの実施を求める声が相次ぎ、今後、総裁選挙管理委員会で対応の検討を行うことが決まりました。
両院議員総会では、石破首相が冒頭、参議院選挙の敗北について陳謝した上で、「アメリカとの関税交渉は合意に達したが、実行するにあたりさまざまな問題を抱えている」などとして、あらためて続投に理解を求めました。
総会は約2時間にわたり行われ、297人の所属議員のうち、253人が出席。
35人の議員が発言を行い、石破首相の続投を支持する意見が出た一方、総裁選の前倒しを求める意見が相次ぎました。
鈴木貴子衆議院議員:
その組織の長として必達目標を掲げ、それが達成できなかったことに対しての、やはり自民党再生・再興に向けての立て直しという意味では、リセットが必要である。
渡海前政調会長:
きょうの中で一番たくさん出た議論は、要は総裁選をやるべきじゃないかと。もしそういうことをやるんであれば、総裁選をやるかやらないかの決定は党則に従って逢沢君のもとで、逢沢選管委員長のもとで行うということについて、全体の合意が得られた。
総会では、総裁選の前倒しについて今後、逢沢総裁選挙管理委員長のもとで検討を行うことが確認され、逢沢氏は国会議員と地方組織の意思を確認していく考えを示しました。
逢沢一郎総裁選管理委員長:
党則によれば、両院の議員、衆参の議員、そして47都道県県連の半数を超える臨時の総選挙を求めるということが確認をもしされれば、確認ができれば、臨時総裁選挙を行うということに手続きとしてはなるということ。ただ、どのようにして確認をするか等々の方法論については、何の規定もないし、自民党の歴史の中にこういう経験がないから、総裁選挙管理委員長として、私は準備に入らなければならないという理解です。
これを受け、石破首相は「それぞれのご意見を真摯(しんし)に受け止め、これから先、参考にし、それを重視していきたいが、党則、そして今、議論が進んでいる総括をきちんと踏まえやっていかねばならない。党則のいろんな判断について、私からここで申し上げることはしない」と述べました。
総裁選管理委員会は今後、党所属の議員と47の都道府県連に総裁選の前倒しに対する意思確認を行い、過半数の賛同があった場合には、臨時の総裁選が行われることになります。