子どもの事故で注意が必要なのは、外で遊ぶ機会が増える公園だけではない。乳幼児の大半が被害に遭っている「家の中」にも多くの危険が潜んでいる。

0~6歳の子ども被害事故の約7割が「家の中」

キッチンの上に置かれた電気ケトル。近づいてきた赤ちゃんは目の前に垂れ下がった電源コードが気になる様子。危険と知らず電源コードを引っ張っているとケトルが赤ちゃんの方へ。落下して、熱湯がふりかかったら大やけどだ。

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さらにたんすの引き出しを使いよじ登って遊んでいる子ども。固定されていないタンスが倒れると下敷きになり大ケガをする可能性がある。

製品評価技術基盤機構・NITEによると、2019年からの5年間で0歳から6歳までの子どもが被害にあった事故73件のうち、約7割の54件が室内で起きた事故だった。

潜むやけどや下敷きの危険

内訳では手や足を挟んだり、下敷きになるケガが44%で最も多く、電気ケトルやウォーターサーバーなどによる「やけど」が28%で続いている。

「(子どもは)紐があれば引っ張ってみる、高いところに物があれば頑張ってよじ登って取ろうとしてみる。そういったことをしているうちに事故につながってしまう」(NITE製品安全広報課 岡田有毅さん)

事故を防ぐためには、お湯をためる道具は子どもの手の届かない場所に置き、お湯がこぼれにくいものを使う。家具は倒れたり、引き出せないように固定するなどの対策が重要だ。

「家の中にどんな危険があるのかということを、家の中を調べて、もし危険な箇所があれば子どもを近づけないように対策をする」(NITE製品安全広報課 岡田さん)

北海道文化放送
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