内閣府政府広報室の公式SNSに投稿されたある写真が、今物議を醸している。
その写真とは、学校給食の写真。何が問題視されているのかーー。

内閣府の給食写真と実際のメニューに大きな落差が

「あなたの思い出の給食は、どれ?」と題された投稿。

この記事の画像(7枚)

明治から令和までの学校給食の変遷を紹介している。
疑問の声が上がっているのが、平成・令和の子供世代が食べているという給食。

肉や野菜が入った丼ものに、春巻きが2本、そして野菜スープとトマトが添えられたサラダ。
さらには、フルーツ入りのゼリーまで付いている。

見た目も色鮮やかだが、SNSでは、実際の給食の写真付きで反論が相次いだ。

SNSの投稿「私の子供の学校給食は、こんな感じ。おかずの選択肢が少なすぎます」

投稿された写真を見ると、揚げ物1つと野菜スープに白ご飯の3品だけで、6品の内閣府が紹介した給食と比べると、料理の色合いも違う。

疑問の声は、全国の子を持つ親からも次々と投稿された。

SNSの投稿「先週の給食、これだけど」

こちらは魚の竜田揚げ1切れ、そして野菜スープに白ご飯、牛乳の4品。
小学校4年の息子が食べる給食の写真を投稿した母親は、子供が給食が足りないと嘆いていると話す。

小学校4年の母親:
子供に「今日の唐揚げ、どうだった?」って聞くと、「ちっちゃな唐揚げが3つだった」とか、「シュウマイが1個だった」って。そういう日は、息子も「足りなかった、寂しかった」っていうのは言います。一汁三菜だとか、国がいう食育からはかけ離れてるんじゃないかな。

専門家「地域格差あることが問題」

街の人にも盛りすぎ写真を見てもらうと…

小5の子を持つ親:
画像の方が多く見える。男の子はたくさん食べると思うので、量を増やしてほしい。

中2の子を持つ親:
スープがこんなに具が入っていない。

給食の実態について、専門家は学校給食には地域格差があると指摘する。

管理栄養士 金子あきこさん:
格差が市町村によって大きくあることが問題。政府の(写真に)近づくように改善した方がいい。

内閣府政府広報室は「色々ご意見頂いているのは承知している」とコメントしている。
(「イット!」 4月25日放送より)