23日昼前、京都市東山区の清水寺の近くにある産寧坂(さんねいざか)で、桜の木が倒れ、男性1人が下敷きになり重傷だ。

記者リポート:人気観光地、清水寺近くの坂なんですが、木が倒れて道を塞いでしまっています。

【動画】遠足引率の高校教師が木の下敷きになり“重傷” 京都・清水寺へ向かう産寧坂の「枝垂れ桜」倒れる

■高さ約9.1メートルの桜の木が倒れ高校教師の男性が下敷きに

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23日午前11時45分ごろ、京都市東山区清水3丁目の産寧坂で、「男性が倒木の下敷きになって動けない」と通行人から消防に通報があった。警察によると、高さ約9.1メートルの桜の木が倒れ、62歳の男性が下敷きになったという。

近くの店の店主:ドーンという音がして外を見たら倒れていて、やばいと思って。(男性に)声を掛けても反応がなかった。近所の人が枕代わりに座布団を敷いてあげていた。

 男性は救出され病院に搬送されたが、鎖骨や足の骨を折るなど全治数カ月の重傷だ。男性は、三重県の高校教師で、遠足で生徒を引率していたという。

この枝垂れ桜があったのは産寧坂のすぐ横の私有地。毎年、春になると桜を目当てに多くの観光客でにぎわっていた。

近くの店の店主:これは大昔からある木で、100年以上前からここにある枝垂れ桜。いろんな人が来はって、写真撮りますもん。

■木の大きさの割に狭い場所 根の強度が維持されていなかったか

一体なぜ、桜の木は突然倒れてしまったのだろうか。

樹木の育成などに詳しい専門家は…
日本樹木医会 小林明理事:幹の太さが50~60センチだと思うが、その木からすると植えてある場所が狭すぎる。木を支える根が十分育ちきれてない。根の強度が維持されていなかったのではないかと思う。

この規模の桜であれば、最低でも5メートル四方の敷地が必要だという。

また、考えられる別の要因として、花が散り、増えてきた葉っぱの重さが影響した可能性もあると言う。

日本樹木医会 小林明理事:この時期に葉が開いて、(1枚)2~3グラムかと思うが、仮に1万枚あるとすると100~200キロ。根元が長年かけて支持力をなくしていたとすると、きょうが倒れるタイミングだったのか。

 京都市は、木の幹が腐って倒れた可能性もあるとみて、詳しい原因を調べている。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年4月23日放送)

関西テレビ
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