東京・渋谷の桜の人気撮影スポットに多くの外国人観光客が詰めかけ、“迷惑行為”が相次いでいるという。
取材の最中にも、車道に出て写真を撮っている子どもが、あわや逆走車にひかれそうになる場面もあった。
東京・渋谷の桜撮影スポットに外国人観光客が殺到
北上する桜前線。

宮城・大河原町の桜の名所「一目千本桜」には多くの花見客の姿があった。

一方、福島・富岡町の「夜の森の桜並木」では桜のトンネルが見ごろを迎えていた。
列島に桜満開の知らせが続々と届く中、この週末、東京・渋谷の撮影スポットには多くの外国人観光客らが詰めかけていた。
東京・渋谷にある桜の人気撮影スポット。
今外国人観光客らによる“迷惑行為”が相次いでいる。

迷惑行為が相次いでいたのは、渋谷駅前のすぐ近くにある人気の撮影スポット「さくら坂」。
満開となった約100メートルの“桜のトンネル”を見ようと、この週末、多くの外国人観光客でごった返していた。
車道の真ん中で肩車をして写真を撮る人も
そこで目撃したのは、驚きの光景だった。

日が沈みライトアップされる時間になると、外国人観光客らが車道にあふれ、すし詰め状態。
もう地面がまったく見えないほど、多くの観光客で車道が埋め尽くされていた。

車道の真ん中で肩車をして写真を撮る人やスマホを地面に置いて撮影する外国人観光客。
車の通る道路に三脚を立てて、我が物顔でカメラを構える人も。
車道にベビーカーを置いて撮影する男女も。ベビーカーの中には小さな赤ちゃんが乗っていた。

さらに、子どもと一緒に車道に出て写真を撮っている時に、逆走してきた車に、子どもがあわやひかれそうになる場面も。
交通誘導員の呼びかけも伝わらず
桜のスポットで鳴り響くクラクション。車道に人があふれているため、車がなかなか前に進めない。

トラックは人混みの中で、すごく通りづらそうにしていた。

交通誘導の係員も「車通りますよ。危ないですよ」と繰り返し呼びかけ、必死だった。
特に、外国人観光客には注意を呼びかけても、なかなか伝わらない現状があるという。

渋谷桜祭り実行委員会・佐藤勝会長:
「出ないでください」って言い続けてるんですけど、言葉も通じないし、非常に難しいですね。
迷惑撮影をしていたアメリカ人観光客に直撃すると、信じられない声が返ってきた。

アメリカ人観光客:
危険はあまり感じないよ。一番大切なのは桜だね。
渋谷のさくら坂では、こうした混乱を受けて、8日から3日間、夜のイルミネーションを中止する異例の事態となった。
(「イット!」4月8日放送より)