旅行のお供に楽しむ人も多い駅弁♪全国から選りすぐりの駅弁が並ぶ東京駅で入手困難と旧ツイッター・Xで話題になっているのが、新潟市で作られている「えんがわ押し寿司弁当」だ。東京駅で午前中には売り切れてしまうという弁当の人気の理由に迫った。

SNSで話題! えんがわ押し寿司

「東京駅のえんがわ寿司、絶対に普通だろ…と舐めてたら本当に美味しかった件」

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旧ツイッター・Xで話題となり、表示回数900万回を超えていたこちらの投稿。

話題となっていたのは「えんがわ押し寿司」という駅弁だ!

えんがわ押し寿司
えんがわ押し寿司

販売されているのは、東京駅のJR改札内にある駅弁屋・祭グランスタ東京店。

海野光嗣店長は「通常夕方から夜にかけて売り切れるものが午前中にはなくなってしまう状況だった」と話す。

2024年に入ってから売り上げは3割~4割伸び、この日も多くの人が手に取っていた。

こちらの店では全国から選りすぐりの150種類以上の駅弁を販売しているが、「伸び率で言うとベスト5には入っている」という。

東京駅での人気ぶりに社長も「びっくり」

そんな話題沸騰のえんがわ押し寿司は新潟県の新津駅の目の前に店舗を構える神尾弁当で作られている。創業は1897年と、120年以上続く老舗だ。

神尾弁当
神尾弁当

店内に入るとさっそく、えんがわ押し寿司があった。注文してから5分ほどで出来立てがいただける。

ご飯の上に大きなえんがわが8枚乗っているシンプルなえんがわ押し寿司。

東京駅での人気ぶりに神尾商事の神尾雅人社長は「売れる数が増えているのでびっくり。『売り切れで、ないんだけど!』という問い合わせも来ていてうれしい響き」と顔をほころばせながら話す。

神尾商事 神尾雅人 社長
神尾商事 神尾雅人 社長

一体どんな秘密があるのか厨房に潜入した。

えんがわ押し寿司 人気の秘密に迫る!

「カラスガレイのえんがわが一番脂があっておいしいので使っている」と幅3~4cmの大ぶりのえんがわを使用し、多い日は700食も製造しているという。

弁当が誕生した背景について、神尾社長は「私がえんがわ好きでよく食べていたが、何で薄いのかな、えんがわって薄いものしかないのかなと思っていた」と明かした。

そこで、分厚いえんがわを探し出し、弁当として提供することに!

また、カットしたえんがわは甘酢で漬けるのがポイントだ。「温かいところに出ると脂が出てくる。そうすると食感が変わってしまうので、それを甘酢で締めて閉じ込める」

時間が経ってもほどよい脂を楽しめるように計算されていたのだ。

お昼時になると、えんがわ押し寿司を求めて地元の人も来店。「脂が乗っていて食べたことのない弁当。ファンですね!」

神尾社長は県外からの反響を受け、「えんがわを食べながら花見をしてもらったら最高」と地元のファンも増やそうと意気込んでいた。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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