地元ファンも待ちに待った「投手・大谷」の登場。
8日(日本時間9日)のアスレチックス戦に2度目の先発登板したエンゼルスの大谷翔平選手は、7回を12奪三振、無失点に抑える好投を演じて2勝目をマーク。
1シーズンで3試合連続のホームランと二ケタ奪三振はベーブ・ルースに続き、メジャー3人目の快挙となった。
メジャーリーグの公式サイトでもトップページで大谷のピッチングを「大谷翔平は衝撃だった。悪魔のようなスプリットだった」と絶賛した。
一方、大谷選手は打者としてエンゼルスのルーキーで史上初となる3試合連続のホームランを放った。
大谷選手は、7日に行われた3試合連続ホームラン後の会見で「芯でもとらえていたし、しっかりと自分のスイングが形よくできていた」と話すが、開幕前は良い成績とは言えなかった。
米・ニュースサイト「SB Nation」は「当分はマイナーリーグで過ごした方がいいだろう」と酷評するも、現在の大谷選手の活躍で手のひら返し。
酷評から一転して絶賛するメディア。大谷選手の大活躍に、メディアの評価はどう変わったのか。
酷評から一転…「野球界が待っていた男」
開幕前は、5試合で防御率27.00、打率は1割2分5厘と不振だった大谷選手に対して、アメリカのヤフースポーツは「まだ高校生レベルの打者だ」と手厳しい評価。だが、3試合連続のホームランでヤフー・スポーツは「マンモス級のホームランを打った」と評価を180度転換。
「大谷はマイナーから始めるべきだ」と開幕前に書いていたアメリカのスポーツ専門メディア「ESPN(イーエスピーエヌ)」は、今では「野球界が待っていた男」と評価をガラリと変えた。
現地で取材しているMLB.COMの記者も「開幕前はメジャーでプレーできるの?エンゼルスに貢献できるの?という疑問があったけど大谷選手はメジャーの1週間目で大活躍して恩返しをした」と話す。

ホームランに14秒間の沈黙…実況アナに聞いた
さらには、実況も驚きのあまり声を失ってしまったという。
第1号と第2号ホームランを打ったインディアンス戦では、興奮気味にまくしたてるような実況だった。
しかし、全米を驚かせた3本目のホームランで「またホームランを打った」とコメントした後、14秒間も沈黙があった。
そこでめざましテレビは、実況を担当する地元テレビ局のFOXスポーツ・ウエストのアナウンサーにビクター・ロハスさんに取材。

ビクターさんは「全てのホームランでやるわけじゃない…。あまりの強さで、ボールを打った音がすごく大きくて驚いた。僕にとってこんな素晴らしいホームランの場合は『ホームランだ!』以上言うことがない。ホームだったし観客がすごく盛り上がっていた。だから黙ったね」と沈黙の理由を明かした。
アメリカメディアも絶賛する“二刀流”大谷選手の活躍から目が離せない。
(「めざましテレビ」4月9日放送分より)