アメリカメジャーリーグのドジャースは21日、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏を解雇したと発表した。違法賭博で借金がかさみ、大谷選手の口座から送金させた疑いが浮上している。
水原氏は賭博について、「一度も勝ったことがない。負け続けてしまった」と取材に対して答えている。

「大谷選手は賭博に一切関与していない」

ドジャースが21日、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏を解雇したと発表。
違法賭博で借金がかさみ、大谷選手の口座から送金させた疑いが浮上している。

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アメリカのスポーツメディア・ESPNは、水原氏の違法なスポーツ賭博での損失の肩代わりとして、少なくとも450万ドル、約6億8000万円が、大谷選手本人の口座から送金されたとしている。

記者リポート:
今、大谷選手が出てきました。これから球場に向かいます。昨日まで同行していた水原氏の姿は今日はありません。

20日は、大谷選手のものとみられるバットを手にバスに乗り込んでいた水原氏。

エンゼルス時代から専属通訳として、常に大谷選手の傍らでサポートしてきた。
2月、ドジャースタジアムで行われたファンフェスタでは、2人の関係を聞かれ、こんなふうに答えていた。

大谷選手:
ビジネス関係なので、友達ではないです。

水原通訳:
(英語)僕たちは友達とかではないです。ただのビジネスパートナーです(観客爆笑)

司会:
本当!?

アメリカのスポーツメディア・ESPNは、水原氏が違法賭博での借金が450万ドル、約6億8000万円近くまで膨れあがり、大谷選手の口座から送金されたとしている。

ESPNは、開幕戦前日の19日に水原氏に90分間インタビューした際、こう説明したとしている。

「大谷選手は賭博に一切関与していないことを知って欲しい。私はこれが違法(賭博)だと知らなかった」

水原氏が行ったというスポーツ賭博は、アメリカでは約40近くの州で合法だが、カリフォルニア州では違法。
ESPNによると、水原氏は2021年にサンディエゴのポーカーゲームで出会ったボウヤー氏と賭博をはじめ、2022年末までに“負け”は100万ドル以上に達していたという。

水原氏は賭博について、こう語ったという。

「ギャンブルは苦手です。一度も勝ったことがない。負け続けてしまった。雪だるま式に増えていった」

水原氏は2023年、大谷選手に借金の返済を依頼した際のやりとりをこう明かしていた。

「明らかに彼(大谷選手)は快く思っていなかった。しかし、“こんなことは二度とするなよ”と念を押して、助けてくれると言ってくれた。彼(大谷選手)は、私のために返済する決心をしてくれた」

2023年の9月と10月の2回、大谷選手から50万ドルずつ合計100万ドル、約1億5000万円の電子送金が確認されているという。

大谷選手の代理人「関係当局に任せる」

しかし、水原氏はESPNのインタビューの翌日、発言の多くを撤回した。

大谷選手は、水原氏の賭博での借金について何も知らず、お金も振り込んでいないとし、「これは全て私の責任です」と述べたという。

大谷選手の代理人は、「翔平が大規模な窃盗の被害者であることが判明し、関係当局に任せることにした」とコメント。

試合前、ドジャースのロバーツ監督は会見でいらだちを隠せなかった。

ーーあの出来事を知ってどうだった?
ロバーツ監督:
また繰り返しになるが、その件について私に口から何も言えないんだ!
ーー大谷がどう対処するか、心配することはある?
ショウヘイは準備万端だ!準備を整えて今、打者のミーティングにいる。今夜の試合に向けて準備万端だ。
ーー今夜の試合、大谷が休むことも考えた?
No!No!大谷は準備万端で今夜の試合に臨んでいる。
ーーショウヘイは記者会見する予定?
私にはわからない。
ーー水原一平氏は、まだここ(韓国)にいる?
その質問には答えられないね!
(「イット!」 3月21日放送より)