ふと足元を見ると靴下から指がひょっこり見えている!

そんな靴下に穴が開いてしまったという経験をした人は少なくないはず。つま先だけでなく、かかとや足裏、もしくは他の部分でも…。それも穴だけでなく、ほつれてしまったということもあるだろう。そんな困った“穴あき”や“ほつれ”を、簡単に直す方法がInstagramに投稿され、話題となっている。

手袋と靴下の通販専門店「GlovesDEPO(グローブデポ)」の公式アカウント(@glovesdepo)が、「バレない!穴あきソックスの直し方」と題して、投稿したのが1本の動画。用意するものは、針と糸、そして、ヘアゴムとカプセル玩具の丸い容器だ。

靴下の中にカプセル玩具の容器を入れてヘアゴムで固定
靴下の中にカプセル玩具の容器を入れてヘアゴムで固定
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まずは穴やほつれた部分が見えるように、靴下の中にカプセル玩具の容器を入れてヘアゴムで固定。そして、針に糸を通し玉結びをして準備は完了だ。

靴下の裏側から針を通して、ヨコ、タテ、ヨコ、タテと交互に縫っていく
靴下の裏側から針を通して、ヨコ、タテ、ヨコ、タテと交互に縫っていく

最初は穴やほつれのフチから針を通していく。靴下の裏側から入れて、ヨコ、タテ、ヨコ、タテと交互に縫っていく。

穴やほつれの全体を縫っていく
穴やほつれの全体を縫っていく

穴やほつれの最後まで縫い終わったら、糸をぎゅーっと引っ張る。すると、ふたを閉じるかのように開いていた部分がふさがった。縫っていた糸も見えず、最初から穴やほつれなんてなかったかのようなキレイな仕上がりだ。

糸をぎゅーっと引っ張るとピッタリふさがった
糸をぎゅーっと引っ張るとピッタリふさがった

投稿では靴下のつま先の部分だったが、かかとや足裏など、どんな部分でも修復できる。また、靴下だけではなく、デニムやジャケットのほつれなど、衣類ならなんでも直せる方法なのだという。

捨てるという選択の前に“ふさぐ”という新たな方法が増えて、今まで穴が開いたら捨てていた人は嬉しいことだろう。実際「早速やってみます!」「今度、やってみよー!ありがとう」「これは良いですね やってみます!」という声が投稿には寄せられており、42万回以上の再生がされる話題となっている(3月26日時点)。

どの大きさの穴やほつれでも大丈夫

とても助かる便利な方法だが、修復の際に気をつけるべきポイントはあるのだろうか?
GlovesDEPOのクリエイティブ担当・内藤安耶美さんに教えてもらった。


ーーカプセル玩具の容器を使う理由は何?他の物で代用はできる?

このようなお直しをする際に実際に使う道具で「ダーニングマッシュルーム」や「ダーニングエッグ」というもの(衣類の穴あきやすりきれた箇所を修繕するのに使用する布を張るための道具)があります。それらを使用しなくてもできるようにカプセル玩具のケースを使用しました。

他にも、丸みがある硬いものでしたら、電球や丸みのある瓶、こけし、子供の玩具で丸いものなど、いろいろと代用ができます。


ーーどれくらいの大きさの穴やほつれまで対応できる?

基本的にどの大きさでも対応できます。ですが、大きすぎる場合は履き心地にも影響がでるため、刺しゅうを入れてリメイクしたり、今後投稿予定の別の方法をしていただくことがおすすめです。


ーー修復の際に気をつけるべきポイントは?

・糸の色はなるべくお直しする靴下・衣類と近い色を選ぶ。
・デニムなどの固めの生地の場合は、太めの糸を使用したり、糸を二重にした状態で縫った方が安心です。

ウエスト直しにも使用可能
ウエスト直しにも使用可能

ちなみに、この直し方はふさぐだけでなく、パンツの裾上げ、長い袖の直し、緩くなったウエスト部分などを直すことも可能だという。

ふさぐだけでなく星や花に可愛く変身!?

なお「GlovesDEPO」のアカウントでは、“バレない”直し方だけでなく、穴あき・ほつれを“可愛く変身”させる方法も紹介している。「六角形の星」「お花」の可愛らしいデザインだ。

六角形の星に変身!
六角形の星に変身!

穴が大きすぎたりして履き心地に影響が出る場合は、こちらの修復方法でリメイクすると良いという。穴やほつれを直すだけでなく、ちょっとしたワンポイントを付けたいという時にも使えそうだ。

お花に変身!
お花に変身!

どちらも少し難易度が上がるが、同じ縫い方を繰り返すという方法なので、1度覚えると簡単にできるのではないだろうか。内藤さんによると、「穴あき・ほつれを可愛く変身」では、刺繍糸を使用するのがおすすめだという。好みの色を選んで楽しくリメイクができるとのことだ。

ちなみに、花や星以外にもデザインがあるそうで、リーフ柄やハート柄など、いろいろな形の変身方法も、今後投稿していく予定だという。

商品を長く使用=環境に優しい

直すだけでなく、可愛らしいワンポイントも付けることができる素敵な方法だ。しかし、そもそもなぜ販売するお店が修復方法を投稿したのか?最後に聞いてみた。


ーーなぜバレない修復方法やリメイク方法を投稿したの?

穴が開いた靴下や衣類を捨てずに修理する方法は、日常生活で役立つ実用的な情報だと思ったからです。

お気に入りの靴下や、大切なモノを修理することで、
・モノを大切に長く使う気持ちを育んでいただきたい。
・そういった気持ちの変化が環境にやさしい取り組みに繋がることだと気付いていただきたい。
・大切なモノの愛着を更に深めていただきたい。
という想いで投稿させていただきました。


ーー投稿は42万回以上の再生される話題となっているが、どう感じているの?

こんなにも反響があることに驚いておりますし、GlovesDEPOを知っていただくきっかけにもなり大変嬉しく思います。今後もこのようなお役立ち情報を投稿していけたらと思っております。

サステイナブルなブランド「ecuvo,(エクボ)」では、無償で修理する「永久修理保証」がある
サステイナブルなブランド「ecuvo,(エクボ)」では、無償で修理する「永久修理保証」がある

「GlovesDEPO」を運営している株式会社フクシンは、SDGsに取り組んでおり、オリジナルブランド「ecuvo,(エクボ)」を立ち上げている。

購入者側の送料負担で商品を無償で修理する「永久修理保証」という、自社で品質保証とメンテナンス機能を担うことでの商品の⻑寿命化への取り組みなど、“服の大量廃棄” が環境問題にも大きな影響を与えていると言われている中、人や環境にやさしいブランドであることを目指し、さまざまなサステイナブルな取り組みをしているという。

そんな背景もあり、商品を長く使ってもらう1つの情報として、Instagramでバレない修復方法やリメイク方法を投稿したとのことだ。

裁縫が苦手な人でも簡単にできる方法とのことなので、穴が開いた、ほつれてしまった、という人は挑戦してみてほしい。環境問題解決の一助になるかもしれない。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。