福原愛さんが会見し、長男を巡って対立していた元夫・江宏傑さん側と和解したことを発表。長男を元夫側に引き渡した上で、互いに協力して育てていくことで合意し、和解が成立したという。
「江さんと協力して子どもを育てていく」
3月15日午後2時、一部報道陣の拍手に迎えられて会見場に現れた福原愛さん。
以前とは大きく変わった印象だ。

福原 愛さん:
みなさま、こんにちは。福原愛です。本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
このたびは、私のことで皆さまにご心配やご迷惑をおかけしてしまい、誠に大変申し訳なく思っております。

冒頭、元夫・江宏傑さんとの間で生じた子どもの親権問題について心配や迷惑をかけたと謝罪。
濃紺のスーツにピンクのインナー姿で神妙に語る姿は、以前に比べだいぶ痩せたように見える。
そして福原さんは、親権を巡り、江さんと和解したことについて短くコメントした。

福原 愛さん:
ジャンさん(江さん)と和解いたしましたので、この場をお借りして皆さまにご報告をさせていただきます。
これからは、江さんと協力をして子どもを育てていきたいと思っております。皆さまには、どうか温かく見守っていただければ幸いです。

“江さんと協力して子どもを育てていく”と話した福原さん。
その発言時間は、通訳の時間も含めて2分ほど。会見開始から5分足らずで会見場をあとにした。

“和解成立会見”には、福原さんの代理人弁護士に加え、江さんの代理人弁護士も出席。
江さん本人のコメントをこう読み上げた。

江宏傑さんのコメント:
私からは皆さまに心からの感謝をお伝えしたいと思います。日本の私に関する全ての訴訟において、日本の裁判所が公正で合理的な判断を下してくださったことに感謝しております。

今回明らかにされた和解の内容。それは、長男が一緒に生活する権利を持つ江さんに引き渡され、福原さんは今後も長男との交流を続けることができるというもの。
福原さんへ「態度を改めないとダメだ」
この和解に至るまでの“経緯”についても会見で明かされた。

2023年、東京家裁が福原さんに出した長男を引き渡す「保全命令」は、福原さん側の不服申し立てに関わらず行政執行が可能なものだった。
ところが…

江さんの代理人:
福原さんと息子さんが既に(日本の裁判所の効力が及ばない)中国に渡っているということが判明して、結果として強制執行を実施することができませんでした。
そうした状況の中、江さん側は警視庁に刑事告訴。
この刑事事件で福原さんの弁護を請け負うことになった弁護士らが、長男を江さんに引き渡すよう説得したのだという。

福原さんの代理人:
福原さんが息子を引き渡さなかったこと。これは、不適切であったと言わざるを得ません。
今回、私たちから率直に福原さんに「態度を改めないとダメだ」と、私どもの方で説明をしたところ素直に応じていただいた。お子さんに対する思いが非常に強くて、渡せなかったのかなと思った。
ーー本人はダメだとわかっていたのに?
福原さんの代理人:
そうですね。私の捉え方になるが、そうなのかなと。
代理人らによると、長男は既に江さんと日本を離れたということだ。
「長男は自分を覚えているか」江さん心配
江さんの地元台湾では、福原さんへの否定的な意見が多く聞かれた。

台湾市民:
彼女(福原さん)が悪いと思う。子どもが被害者になります。(子どもは)父親と一緒の方がいいと思う。普通の生活ができるから。

ネット中継で会見を見る男性は、江さんと家族ぐるみの付き合いのある友人・楊景棠さん。
FNNの単独インタビューにこう話した。

友人・楊景棠さん:
会見を見ても、特に何も思わないです。とにかくこの1件が円満に終わることで、新しいスタートになればと願うだけです。
福原さんが連れ帰ったことで、長男と離れ離れになってからの江さん。そして、江さんと暮らす長女の様子についてはこう振り返った。

友人・楊景棠さん:
こんな状況になり、江くんが本当に大変でした。一番かわいそうなのは、お姉ちゃん(長女)の方ですね。お姉ちゃんはよく日記や絵などに「弟が早く帰ってほしい」と書いています。
そして江さん自身は、1年半以上にわたり離れて暮らしていた現在4歳の長男について、次のような心配をしていたという。

友人・楊景棠さん:
江くんは、長男が自分のこととお姉ちゃんのことを覚えていないか心配していた。さらに、台湾は自分の家だということも覚えてないか、本当に心が痛みます。彼には「お疲れさま!」と言ってあげたい。
今回の和解について、フジテレビ・平松解説委員はこう話す。

平松秀敏・解説委員:
福原さん側としても、一緒に子育てすることができる。あとは一番大事な、今後も長男と交流・会うことができるということが、しっかりと約束できたので和解に踏み切ることができたと思います。
(「イット!」3月15日放送より)