日本国内でトコジラミの被害が増えていて、殺虫剤に耐性を持つという「スーパートコジラミ」もいる。特徴と対策について調べた。

寒さにも強いトコジラミ…活動のピークは春から

トコジラミは「南京虫」という別名があり、カメムシの仲間だ。体長は5〜8mm程度で、人間や動物の血を栄養源としている。明るい所が苦手で、昼間はベッド・壁・床などの隙間に隠れていて、夜に活動する。

繁殖力が強いのも特徴で、成虫は1日に3〜6回も産卵するという。25度程度の暖かい場所を好むが、寒さにも強いという特徴がある。刺されると赤い発疹ができ、激しいかゆみが出る人も。

トコジラミは、薬に強い系統が生き残り「スーパートコジラミ」になっているという。

韓国やフランスで2023年に大発生していて、インバウンドの回復などもありホテルなどの相談が増えていて、日本国内のどこにいてもおかしくないという。

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トコジラミの対策として、特に注意が必要なのが「外出先」だ。

アース製薬によると、ホテルについたらベッドや床、壁の隙間をチェックし、見つけたら電気をつけて寝て、刺されるリスクを軽減するのがよいとのこと。

帰宅時にスーツケースや手荷物にトコジラミが潜んでいないか確認するほか、引っ越しの際には段ボールに付いていないかもチェックすることを勧めている。

もし自宅で見つかった場合は、専門業者に依頼し駆除するのがいいという。

またアース製薬は2023年、スーパートコジラミにも対応する、自宅で使用できる燻煙タイプの商品を発売した。「春からトコジラミの活動がピークになるのでしっかり対策してほしい」と呼びかけている。

(東海テレビ)

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