3月4日、内臓脂肪減少薬の「アライ」が4月8日に発売されることが発表された。食べ物の中の脂肪の吸収を抑え便と一緒に排出する、国内初の薬局で買える“脂肪を減らす薬”だ。処方箋はいらないが、薬剤師による対面の指導が必要だ。

本当に痩せれられるのか。副作用や注意点などについて医師に聞いた。

臨床試験では下痢や軟便等の副作用も 街で聞いたアライへの期待値

4月8日から薬局で処方箋なしで買えるようになる、内臓脂肪減少薬「アライ」は、食事の中の脂肪の約25〜30%を便と一緒に排出させるが、臨床試験で下痢や軟便などの副作用も確認されている。

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70代女性A:
他の人に効果が出たらやってみてもいいかなと思うけど、やっぱりちょっと怖い

70代女性B:
(気になるのは)健康面ですね。下痢とか起きたりすると言っていましたので

医師に聞いた「アライ」の評価と服用の注意点

どんな薬なのか、名市大病院肥満症治療センターの医師に聞いた。

田中智洋副センター長:
日本でこれまで、薬効とかがきっちり科学的な方法で実証された肥満・肥満症のお薬というものがほとんどなかったので。選択肢がいろいろ増えるという意味においては、素晴らしいことだと思いました

田中副センター長は「アライ」の成分について、海外で既に広く使われている比較的安全な薬だという。

田中智洋副センター長:
海外では長く使われてきたお薬ですので、予想外の大きなリスクがある可能性というのは低いと思われます。「魔法の痩せ薬」というわけでは決してございませんので、食事療法、運動療法、そして体重をちゃんと測って管理をするということをまず第一にしていただいて、その上でもう一歩という時にぜひ活用していただきたい

(東海テレビ)

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