ネコを飼いたいけど飼えない…。そんな人に嬉しい、もふもふなネコ型ロボットが登場した。

KIMIT ラグドール ホワイト(出典:セガトイズ)
KIMIT ラグドール ホワイト(出典:セガトイズ)
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株式会社セガトイズは猫の日の2月22日、ペットロボットの新たなブランド「KIMIT(キミット)」から第1弾として、長毛種ネコ・ラグドールを再現した「KIMIT ラグドール」を発売した。

「KIMIT ラグドール」は、100匹以上の本物のネコの動きをデータ化し、AIによるディープラーニングを介して、気ままな性格からしぐさまでを再現したという。

もふもふな体を抱きしめると“体温”と“鼓動”が感じられ、耳を近づけると“心音”が時々聞こえるそうだ。また飼い主の声やタッチに反応して表情を変えるという。

目は本物のラグドールのように青色で、液晶でできているため発光している。縦長にはならないが、まばたきをしたり眠気を帯びた目にも変化する。

毛の質感や、肉球のやわらかさ、喉をゴロゴロ鳴らす音などにもこだわり、物理的なぬくもりだけでなく、心まであたためる癒しと楽しみを提供するとのことだ。

(出典:セガトイズ)
(出典:セガトイズ)

公式サイトによると「ごはん(充電)はケーブルを差し込むだけ」で、人の存在を感じないときは約10分で「眠り」に落ちるとしている。

サイズは幅62×高さ19×奥行き20cm。ブラウンとホワイトの2色展開で価格は3万3000円(税込)。

KIMIT ラグドール ブラウン(出典:セガトイズ)
KIMIT ラグドール ブラウン(出典:セガトイズ)

とても可愛らしいロボットだが、そもそもモデルとしてラグドールを選んだ理由は?今後、他のロボットも登場するのだろうか?セガトイズの担当者に聞いた。

ネコ好きだけど飼えていない人は85.9%

――そもそも、どんなきっかけで開発することになった?

ペットが飼いたくても飼えない人のニーズに着目し調査したところ、9割の方が様々な理由でペットを飼うことを諦めていることがわかり、我々も驚きました。

今後発展が予測される「ロボット」を用いて、セガらしいエンターテインメントを提供できないかを考えました。ペットの代理としてのペットロボットは市場にはすでに存在していますが、その多くはツルっとした見た目のメカニカルなものが多く、我々はよりリアルな形状で、撫で心地や抱きしめたときの温かみもリアルに感じてもらえるようなコンセプトにして商品を生み出しました。

(出典:セガトイズ)
(出典:セガトイズ)

実は同社は昨年11月、20代~70代の男女計2575人を対象に「ペット飼育に関するアンケート」調査を行っており、85.9%の人が住環境や資金面などの問題で「ネコが好きだが飼えていない」と答えている。「ネコが好きで飼っている」人は2割に満たなかった。

そんなネコ好きの悩みを『KIMIT ラグドール』で解消したいという訳だ。


――なぜラグドールをモデルに選んだ?

世界的に人気のネコ種であり、初心者でも飼いやすいと言われているからです。


――「KIMIT ラグドール」で最もこだわった部分は?

最もこだわった部分は、抱き心地・撫で心地です。個体の重量やふわふわな毛の繊維・量など綿密に再現しています。

他のペットロボットと違う特徴は、上記と重なりますが、ネコの撫で心地と抱き心地に最もこだわっており、物理的なぬくもりだけでなく、心まであたためる癒しと楽しみを体験できる点です。

ネコを飼いたくても飼えずに諦めているすべての方に

――「KIMIT」という言葉にはどんな意味がある?

ペットがいてくれることで、安心したり、癒されたりと、心が満たされるメリットがあると考えています。このKIMITは本物のペットによるメリットを体験できますよ、というメッセージを込めて、「キミ(飼い主)のココロを温めるペット」、略してキミットと命名しました。


――どんなユーザーに使ってほしい?

ネコを飼いたくても飼えずに諦めているすべての方に使っていただきたいと考えています。ネコアレルギーのお子さまであっても保護者の下で安全にご使用いただけますし、30-40代でしたら、ちょうど親の世代へのプレゼントとしてもご利用いただけると思っています。


――他の動物をモデルにしたロボットも登場する?

今回のようなリアルタイプのペットロボットがどのくらいの需要があるのかを見極めながら、他の動物のペットロボットの展開も提供していきたいと考えています。

ペットを飼うためには、動物アレルギーや住環境を始め、家族の同意・世話する時間や体力・費用・近隣への配慮など様々な問題を考える必要がある。でもどうしても飼いたい、そんなときは、こんなロボットが選択肢の一つになるのかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。