天皇陛下は23日、64歳の誕生日を迎えられ、皇居では、天皇誕生日を祝う一般参賀が行われている。

天皇誕生日の一般参賀は、4年ぶりに事前の応募無しで行われ、23日午前10時20分頃、陛下は、皇后さま、愛子さま、秋篠宮ご夫妻、佳子さまと共に、宮殿のベランダに姿を見せられた。両陛下はロングドレスに帽子姿の愛子さまと共に、穏やかな笑顔で祝福に応えられた。

「冷たい雨が降る厳しい寒さの中、誕生日にこのように来ていただき皆さんから祝っていただくことを誠にありがたく思います。先月発生した能登半島地震によって、亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします。この冬も大雪や厳しい寒さで苦労された方も、多いことと思います。皆さん一人一人にとって、穏やかな春となるよう祈っております。皆さんの健康と幸せを祈ります」

能登半島地震の被災者を案じる両陛下の思いを考慮し、「バンザイ」の大歓声は控えるよう呼びかけられた。

事前に開かれた記者会見で陛下は、日本赤十字社への就職が内定した長女の愛子さまについて、「日赤の一員として多くの人のお役に立てるよう、努力を続けて欲しいと思いますし、社会に出ると大変なこともあるかもしれませんが、それを乗り越えて社会人の一人として成長していってくれることを願っています」と述べた。また、日赤に入りたいと聞いた時に「とても良い考えではないかと思った」と明かし、「これからも愛子のことを応援していきたい」と、今後の歩みを見守る思いを示されていた。

みぞれが降る厳しい冷え込みの中、一般参賀には早朝から多くの人が皇居を訪れている。11時、11時40分の3回に分けて行われ、また感染対策で1回の入場者は約2万人に絞られる。午後0時半からは、宮内庁庁舎前で一般の記帳が受け付けられる。

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