1月27日、沖縄県宜野湾市で玉城まゆみさん(58)が、道路に横たわっていたところ、走ってきたタクシーにひかれ、全身打撲などで死亡しました。

この事故の直前、「男が女を引きずっている」という通報があり、警察は12日、玉城さんと一緒にいた、建設作業員の古謝勝也容疑者(30)を殺人容疑で逮捕。

防犯カメラの解析や周辺への聞き込みなどを行った警察は、古謝容疑者が玉城さんの手を引っ張って歩道から車道へと移動させ放置し、車にひかせて殺害した疑いが強まったとしています。

「めざまし8」は、事件1時間前の容疑者と被害者を捉えた映像を独自入手、事件当日の2人の様子がみえてきました。
事件1時間前の2人の映像
事件のあった夜に2人が訪れたという店の従業員は、店に来た時点で2人は酔っている様子だったと話します。
事件当日2人が行った店の従業員:
男女2人で入ってきてカラオケは歌ってなかったけど、2人でお話してる感じ。酔っぱらってはいましたよ。

事件の1時間前に撮影されたという映像には、舌をだしながら、カメラに向かって、ピースをする古謝容疑者。すぐ奥には、赤いアウターを着た被害者の玉城さんが映っています。

別の映像には、お酒が入ったとみられるグラスを手にする玉城さんの姿が。

事件当日2人が行った店の従業員:
5、6杯、ハイボールを氷なしでと言われて。1杯目は氷入れていたんだけど、2杯目からは氷なしでと。2人とも。(女性は)帰る前には、ちょっと眠ってるというか、ずっと立ってて動けない。自分の力では歩くことは、ちょっと厳しいかなという雰囲気ではあったんですけど。(男性は)「早く帰るぞ」みたいな雰囲気だったんですよね。親子くらい年が離れてるくらいだったので、ちょっとおかしいなとは思ってたんですけど。

――最後は男性が高圧的に?
若干。若干そういうふうには見えたかな。なんか年上に対して、そんな話し方するかなみたいな感じで。(言葉遣いが)ちょっと強かった。

店を出る頃には、自力で歩くことも難しい状態だったという玉城さん。
さらに、店の外に出たあとの2人とみられる男女を目撃した人は、2人の様子をこう話します。

店を出てからの2人とみられる男女を目撃した人:
男女が歩いてきて、女性は酔っぱらっている感じだった。
ちょうど道の真ん中で(女性が)倒れこんだので、男性がその後からきて、手を引っ張って電信柱のほうまで引きずった感じ。女性がかわいそうだなという感じでした。
その後、タクシーに乗り、2人で現場の方向に向かったとみられます。
金銭トラブルで4度の通報
子どものころから明るい性格だったという古謝容疑者。容疑者の親族はめざまし8の取材に対して、ある“過去”を明かしました。

古謝容疑者の親族:
高校卒業した後に、すぐ居酒屋に行ったんですよ。それからもう酒にいったんですよ、酒に溺れて。依存症だから、病院にも入院させたらしいと。
――依存症で入院していたのはどのくらいの期間?
1カ月くらいじゃないかな、入院した期間は。2~3年前くらい。
親族によると、過去にアルコール依存症で入院していたという古謝容疑者。

また、警察によると古謝容疑者と玉城さんの間には金銭トラブルがあり、1月だけでも4度通報を受けていたといいます。
さらに、2月1日には、玉城さんの親族の女性を脅迫した疑いで逮捕されていました。

事件当日の飲酒。そして、被害者との間にあったトラブル。警察は事件のいきさつや動機を詳しく調べています。
(「めざまし8」2月14日放送より)