車を運転中、踏切内にいたときに遮断機が下りてしまったらどうすればいいのか?敷地内に遮断機を設置し、教習生などに対処法を説明する特別授業をJR九州が自動車学校で行った。

相次ぐ踏切内での列車と車の衝突事故

JR九州によると、熊本県内では2023年4月からこれまでに踏切内で列車と車が衝突する事故が4件起きている。

踏切内で列車と車が衝突
踏切内で列車と車が衝突
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2023年7月には、熊本・宇土市のJR鹿児島本線で貨物列車と軽ワゴン車の事故、2023年11月には熊本市北区のJR豊肥線で普通列車と乗用車の事故が発生している。

JR九州が自動車学校で特別授業

このような中、2月7日に熊本市中央区の寺原自動車学校で、教習生とインストラクター向けにJR九州による特別授業が行われた。

授業では自動車学校の敷地内に遮断機を設置。車を使って遮断桿(しゃだんかん)を押し上げ、脱出する方法が実演された。

車が動かせないときは非常ボタンを押す
車が動かせないときは非常ボタンを押す

ほかにも、車を動かせない場合は踏切近くにある非常ボタンを押すことや、非常ボタンがない場合は発煙筒を使い、列車の運転士に知らせる方法が説明された。

「対処法を知っておくことが大事」
「対処法を知っておくことが大事」

教習生:事故が起きる前に、こういう体験を通して対処法などを知っておくことが大切だなと思いました

「踏切の先の状態を確認して」
「踏切の先の状態を確認して」

JR九州熊本支社安全推進室・田上貴士担当課長:踏切の先の状態を確認してもらって、ちゃんと抜けられるかどうかを確認して進入するというのが大事だと思います

寺原自動車学校では、今回の特別授業での経験を今後の教習にも生かしていきたいとしている。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
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