女性の体調の変化に合わせた商品やサービスを提供する『フェムケア』という言葉をご存じでしょうか。
薬剤師の夫婦が手がける『フェムケア』専門店が熊本市中心部に今年オープンしました。
【SOSO 薬剤師 木村 舞 さん】
「自分の体を大事にケアするための商品を手に取って相談しながら選んでもらえる場所をつくりたいなと」
今年1月、熊本市中央区城東町にオープンしたフェムケア専門店『SOSO(ソソ)』です。
『フェムケア』とは、女性を意味する『フェミニン』と『ケア』を合わせた言葉で、月経や妊娠、更年期といった女性の体調の変化に合わせた製品やサービスを提供することを意味します。
民間の調査会社によりますと、『フェムケア』分野の市場規模は年々拡大していて、おととしは前年比108%増の750億5400万円と推計されています。
店内には、デリケートゾーン用のソープなどのほか、温布ホルダーも並んでいます。
今治タオルと同じ素材で作られていて、肌に優しく、冷えや尿漏れ対策など年代を問わず活用できる商品だといいます。
こちらの『月経ディスク』は最大12時間、着用可能で天然ゴムを使用していない素材です。
使い捨てできるので、スポーツや旅行の他、災害時の活用も期待されます。
薬剤師の夫婦が手がけるこの店の、もう一つの売りは漢方薬の販売。
土・日には予約制で相談も受け付けています。
【薬剤師 木村 哲 さん】
「しっかりお話をして、そこからその人に合う漢方を選んでいきます」
こちらのデータでは、働く女性のうち、生理前に表れる心や体の不調、PMS・月経前症候群や更年期症状を『自覚している人』は半数程度とされています。
その一方で、「自覚はない」と回答した人のうち〈医学的にみると症状を有している人〉がPMSで3割、更年期症状で2割程度いると指摘。症状には個人差が大きく、自覚しにくいといいます。
『SOSO』では、〈これくらいは大丈夫〉と思い込んでいる悩みを直接聞きながら解決策を提案していきます。
出産後の悩みの一つ、尿漏れ対策に効果的だというのがこのトレーニングチェアです。
電磁波を使い、内臓を支える骨盤底筋を鍛えることができる専用のいすを設置しています。
【仲野 香穂 アナウンサー】
「結構衝撃がある」
【SOSO 薬剤師 木村 舞 さん】
「10パーセントなのでまだ…。50パーセントくらいでしていただいた方が効果的。最初は慣らしながら続けていく」
【仲野 香穂 アナウンサー】
「あまり意識したことのない筋肉が鍛えられている感じがします」
また、自律神経やホルモンバランスを整えるのにお勧めなのが体を温めることだそう。
こちらはブレンドされた漢方から自分の体調に合ったものを選ぶハーブテントです。
温度は40~50度でじんわり汗をかくことができるそうです。
【SOSO 薬剤師 木村 舞 さん】
「悩みをどんどん打ち明けながら、明るい笑顔で過ごす人生を送っていただけるようになってほしいなと思います」
〈これくらいは大丈夫〉と見過ごしがちな女性の悩みに寄り添います。