現地時間の8日、アイスランド南西部の街・グリンダビーク近くで、またしても火山が噴火し、長さ約3キロにも及ぶ地面にできた亀裂から、ほぼ一直線に真っ赤なマグマが噴き上がっていた。

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人気の露天温泉「ブルーラグーン」のホテルで、観光客が撮影した映像では、窓の向こうが赤く染まっている。

カナダからの観光客は、「廊下の突き当たりにあった大きな窓から真っ赤な空が見え、とても近く感じました」と話す。観光客らは、噴き出すマグマを横目に見ながら避難した。その時の様子を、カナダからの観光客は、「車を運転していると、亀裂が広がりマグマが噴き出す様子が見えました。私の人生の中で、最も不思議なドライブでした」と振り返る。

流れ出た灼熱の溶岩が道路を寸断するなか、その溶岩が迫る中で、ダンプカーが運んできた土砂を使い、重機で堤を作って、溶岩流を食い止めようとしていた。

噴火勢いは弱まりつつあるも…温水供給するパイプに溶岩達する

2023年12月以降、この周辺で噴火が起きたのは今回が3回目で、噴火地点は、最初に噴火した場所とほぼ同じだという。

FNNは、2023年12月の最初の噴火の翌日、防災当局の車に同乗し、火口周辺を取材した。

その時カメラが捉えたのは、目の前で噴水のように噴き出すマグマだった。

そして、2回目の噴火が発生したのは、年が明けた2024年1月14日。流れ出た溶岩は、近くの街に到達し、複数の家屋が燃えた。

だが、住民は2023年12月から避難していたため、人に被害は出ていない。

それから3週間あまりで、三度噴火が起きた。現地メディアによると、噴火の勢いは弱まりつつあり、溶岩流が住宅街に向かう可能性は低いという。

しかし、温水を供給するパイプに溶岩が達したため、火山から離れた街でも、暖房が使えなくなるなど影響が広がっている。
(「イット!」2月9日放送より)

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