初場所を終えた石川県出身の力士3人が2月6日、ふるさとに戻り、能登半島地震の被災地の避難所を慰問に訪れ元気を届けた。このうち、内灘町の避難所には、この日を心待ちにしていた人がいた。
避難所で祖父と再会した力士
内灘町の避難所を訪れたのは、大相撲で活躍する津幡町出身の大の里関、七尾市出身の輝関、穴水町出身の遠藤関だ。それぞれの実家も地震の被害を受けながら被災者を勇気づけようと訪れた。
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輝関:
きょうは皆さんと少しでも触れ合えたらと思います
遠藤関:
一緒に、がんばろう。大丈夫です
大の里関:
津幡町出身で、僕の母親が内灘町出身ということで、そこにおじいちゃんもいるんですけど。久々に会って、こうやって来られてうれしいです
![避難所で祖父・坪内勇さんと再会した大の里関](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/b/a/700mw/img_baf07b157268fad891d65ea8013aebd8238306.jpg)
この日を心待ちにしていたのが、ここで避難所生活を送っている大の里の祖父・坪内勇さんだ。大の里が幼い頃から出場した大会の新聞記事を切り抜きするなど、誰よりも応援してきた。
「やっぱ素晴らしい」孫の活躍に笑顔
大の里が祖父と会うのは1年2カ月ぶりだという。
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写真撮影の際は、「見つめ合って!」との声に「ええって!」と恥ずかしがる場面も見せた大の里関。撮影後は坪内さんの「次も頑張るんやぞ」との激励に「頑張ります」と答え握手を交わした。
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――(おじいさんには)どんな声をかけたんですか?
大の里関:
元気してるか?みたいな。久々だったんで照れ臭かったですけど。みんな頑張っているんで、(3月の)大阪場所、明るい話題を届けたいと思います
![孫の角界での活躍に誰よりも応援してきたという坪内さんは…](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/3/700mw/img_3377505995d58bb9aa53510076217bde238789.jpg)
2023年の角界入り後、初めての再会に坪内さんは「しばらく会っとらんしホッとしたね。頑張れよって激励したけども、でっかい手や」と話し、さらに大の里関の活躍については、「やっぱ素晴らしいと思う」と誇らしげだった。
「一瞬でも地震のこと忘れて…」
避難所の人々と触れ合った郷土力士たち。避難所は、大きな歓声に包まれた。
![穴水町出身の遠藤関](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/8/700mw/img_e8686cc88f58cbb99f8e69d32e17926f234936.jpg)
避難者からは「立派やった。おかげさんで。私、金沢場所いつも見に行っとったんや。『遠藤さん』て言ったらにこっと笑ってくれた」、「握手したし、写真も一緒に撮った。冥土の土産です。一瞬でも地震のこと忘れて感謝の気持ちでいっぱいです」といった声が聞かれた。
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この後、輝関のふるさと七尾市や遠藤関のふるさと穴水町の避難所も慰問した3人。たくさんの笑顔の花を咲かせていた。
(石川テレビ)