6日午前7時過ぎ、都内を上空から見てみると、雪で真っ白に覆われていました。

この記事の画像(23枚)

倉田大誠アナウンサー:
戸建て住宅マンションが立ち並ぶエリアですが、屋根が一面真っ白ですね。

5日に降った大雪の影響が色濃く残る東京。さらに…。

田中良幸キャスター:
午前6時を過ぎまして、手前の環八通り、大型トラックが何台も止まっていますね。いまもまだ高速道路は通行止めとなっているんですが、この先行ったところで、何台ものトラックが高速道路が開通するのを待っています。

雪で立ち往生相次ぐ

5日、都内を襲った“大雪”によるトラブルが相次ぎました。
午後7時過ぎには、ふぶいて視界が悪い状況に。

新宿駅前はまるで雪国のようになっていました。

5分前には雪かきが行われていましたが、瞬く間に、路面は雪に覆われていきます。

積もった雪の影響で、こんな危険が…。

取材スタッフ:
豊島区にある「のぞき坂」と呼ばれるかなり急な坂に来ているんですが、こちらもかなりの雪がすでに道路の方に積もっています。今、かなり急な坂を車が慎重に降りて行っています。

滑るようになりながら、ゆっくりと進む車
滑るようになりながら、ゆっくりと進む車

慎重に坂を下る車。前輪がロックしたような状態で、滑るようにゆっくりと下っていきます。

渋谷駅前のスクランブル交差点では、溶けた雪の影響で水たまりができていて、歩行者が思うように渡ることができません。

午後8時を過ぎると、東京23区全域に大雪警報が発令。

車道に降り積もる雪の影響で、杉並区にある京王・井の頭線の高井戸駅前では、坂を上れなくなったトラックの姿がありました。

タイヤには、チェーンなどは巻かれていません。

布をタイヤの下に敷いて対応しますが、思うように進まず、かけつけた警察官が10人以上で道路の雪かきをしますが、それでもタイヤは空転。地面をつかんでいません。

その後、試行錯誤の末ようやく少し前に進みますが、すぐに停止。決して急な坂ではありませんが、トラックは30分以上にわたって立ち往生する形になりました。

荻窪駅近くでも、車が雪にタイヤをとられて立ち往生していました。

取材スタッフ:
あそこで車が動けなくなってしまっていますね。4人がかりで押して車を動かそうとしています。今ようやく押して動き出していますが…あぁ、なかなか進まないですね。

大人数人が押してもびくともしない車。

「せーの!」「止まらないで!」と声を掛け合いながらなんとか坂を上っていきます。
助けた人に話を聞いてみると…。

――何があったのですか?

救助にあたった人:
(車が)1時間ぐらいスリップしてたんで。力があるので行こうかということで。

救助にあたった人:
1回阿佐ヶ谷の方に行ったときに、止まってるのを見て「大変だね」って言って、帰りにまだ止まってたんで、手伝おうかということになって。

助けた人によると、少なくとも1時間は、その場で動けなくなっていた車。

――タイヤは?
救助した人:

ノーマルですね。それで二駆だったんでそれで余計です。二駆だと後ろのタイヤしか回らなくて、前が回らないので余計難しいですね。

線路を歩いて避難する乗客

雪は公共交通機関にも大きな影響を及ぼしました。

埼玉県入間市の西武池袋線・入間市駅周辺で撮影された映像には、雪が降る中歩く人たちの列が…。よく見ると線路の上を歩いています。

雪の重みで、竹が線路内に倒れた影響で、遅延が発生。乗客たちは、雪が積もった線路の上を、安全をしっかり確認しながら歩いて避難します。

午後9時過ぎには、東京の臨海部を走る「ゆりかもめ」でも、雪の影響で立ち往生が発生。車両が急停止しました。

急停止したゆりかもめの車内
急停止したゆりかもめの車内

停止している間も、吹雪いている影響か大きく振れる車内。
しばらくすると、駅員が現れ、「この電車動かなくなってしまったので一番後ろの扉から汐留の駅まで誘導します」と乗客らに声をかけました。

線路を歩いて避難する乗客
線路を歩いて避難する乗客

ゆりかもめの運行会社によると、乗客約550人を誘導したということです。

都内各地で続いた雪による混乱。
2年前の積雪では、大雪の翌日に転倒やスリップ事故による救急搬送が激増したため、雪が止んだ後も、細心の注意を心がけてください。
(「めざまし8」2月6日放送)