北陸新幹線の敦賀延伸が3月16日に迫る中、福井では風光明媚(めいび)な若狭湾一帯をサイクリングロードとしてPRする取り組みが始まっている。敦賀市内の旅館では自転車を室内に持ち込めるなど、自転車愛好家に特化した部屋が整備された。サイクリングを起点に、国内外から観光客を誘致する。

愛車と過ごす“ぜいたく”な空間

福井県はJR敦賀駅からJR若狭高浜駅までの約126kmを「若狭湾サイクリングロード」として発信している。

敦賀湾
敦賀湾
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この区間には敦賀市の金ヶ崎緑地、三方五湖、透明度が高い高浜町の若狭和田ビーチなど、嶺南屈指の観光資源がある。県などは、自転車による観光「サイクルツーリズム」を観光客誘致の重要な柱に掲げている。

自転車を部屋に持ち込める
自転車を部屋に持ち込める

このコース沿いにある敦賀市の旅館「敦賀さざなみリゾートちょうべい」がこのほど、サイクリストに特化した部屋を新たに整備した。

プロ用工具も備える
プロ用工具も備える

自転車を直接、部屋に持ち込めるようにしたほか、プロ用のメンテナンス工具を備えたり、リラックスできる設備を設けるなど、サイクリストが訪れやすい空間に仕上げた。

長兵衛・山本敬子社長:
自然の中を走る楽しみもあるが、海のそばの部屋で自分の大切な自転車と一緒にいるぜいたくな空間は、サイクリストの皆さんに喜んでもらえると思います

この旅館は、北陸新幹線開業に向けて魅力的な宿の整備を支援する、県や県観光連盟の補助金を活用した。敦賀駅を玄関口としてサイクルツーリズムの起点になることが期待されている。

若狭湾サイクリングルートで県認定の「わかさいくるサイクリストに優しい宿」は、今回で23カ所目となる。

(福井テレビ)

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福井テレビ
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