北海道網走市内を流れる「網走川」に今、“異変”が起きています。
真っ白な物体に埋め尽くされた川…白い塊の正体は、「流氷」です。

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SNSに川を埋め尽くす流氷の写真を投稿した、北海道網走市の水谷洋一市長は「長いこと網走に住んでますが、 初めての経験じゃないかと思っています」と驚きを綴りました。

様々な条件が重なっての“現象”

網走川河口の網走橋付近で流氷が最初に目撃されたのは、1月23日。これは、網走に流氷が接岸した「流氷接岸初日」の翌日でした。

24日には、河口から4kmほど上流にある網走刑務所付近まで流れ着き、29日には流氷はそのさらに上流となる、網走湖の湖口まで到達していたといいます。

地元『オホーツク流氷館』の職員すら「網走湖の湖口までびっしり入っていたっていうのは珍しいこと」と語るこの現象。

従来、海にある流氷。なぜ、数km先の川の上流にまで流れ込むという現象が起きたのでしょうか?

網走川を管理する北見河川事務所によると、「大潮と重なったことで、満潮時に海の潮位が、網走湖の水位よりも高くなり、下流から上流へ向かう流れが起こったのではないか」といいます。

さらに網走地方気象台によると、動画が撮影された23日ごろから、網走川河口から上流に向かう、強い北西の風が続き、接岸した流氷が流れ込みやすい状態だったといいます。

川を覆う流氷は、さまざまな気象条件が重なって生まれた、“自然の贈り物”といえそうです。
(「めざまし8」1月31日放送より)