日本時間の28日、ニューヨークでMr.サンデーのカメラが捉えたのは…

濃紺のタキシードと、黒い蝶ネクタイでシックに決めた大谷翔平選手
会場に集まったファン(英語):
ショウヘイ~!MVP!MVP!おめでとう!
大谷選手が出席したのは、2023年、メジャーリーグで活躍した選手らを表彰する夕食会。
ア・リーグMVPとしてスピーチに臨んだ大谷選手だが、注目されたのは、その英語力だ。
5年前、新人王に輝いた際にも、夕食会でスピーチを行ったが…取り出したのは、カンニングペーパー。そして、スピーチの最後には…
大谷翔平英語スピーチ(2019年新人賞受賞時):
次にここに上がる時はこのカンニングペーパーが必要でないことを願っています。ありがとうございました。
次はカンペが要らないようにと、自虐的なジョークで笑いを誘った。
そして5年の時を経て再び立った舞台。すると…
大谷翔平英語スピーチ(今回):
私に(MVP)投票してくださった全ての記者の皆さま、ありがとうございます…

あれ…今回も見ていたのは、カンペ。
しかし、2分6秒のスピーチをノーカットで見てみると、カンペを見ているだけでなく、会場に顔を向けて話すシーンも増えていた。
大谷翔平英語スピーチ(今回):
「ダスティ(=前アストロズ監督)(注:顔上げ)優しいお言葉とご紹介をありがとうございました(顔上げ)。BBWAA(=全米野球記者協会)、こんなに素晴らしい夜を主催していただき、ありがとうございます。いつも我々を歓迎していただき、ありがとうございます(顔上げ)。私に(MVP)投票してくださった全ての記者の皆さま、ありがとうございます。非常に栄えあるMVPをいただけて本当に光栄です(顔上げ)。私に投票してくださった全ての方々に(顔上げ)深く感謝しています」
「受賞した皆さま、おめでとうございます、皆さまの昨シーズンについて(顔上げ)、そしてご出席の皆さまのキャリアを祝福します。そしてエンゼルス球団の(顔上げ)オーナー、フロント陣から全スタッフまで(顔上げ)この6年間ありがとうございました。皆さまのサポート、そして私が情熱を注いでいる(顔上げ)このゲーム(野球)をする機会をいただけたことには、常に感謝していました。チームメートのみんな、そしてコーチ陣、1年を通じて私を助け、励まして下さりありがとうございます、あなたたちの支えを(顔上げ)日々感じていました。ドジャース、私を信じてくださり、ありがとうございます。私はキャリアの次のステージを(顔上げ)楽しみにしています」
「世界中のファンの皆さま、私だけでなく(顔上げ)MLBを応援して下さり、ありがとうございます。私たちは皆さまに感謝していますし、ありがたく思っています(顔上げ)。自分が今のようなプレーをする努力ができているのは、日本の皆さんが(顔上げ)、日々私を熱心に応援してくださっているおかげです(顔上げ)。私を支えてくれているチーム、筆頭は代理人の(顔上げ)ネズ・バレロですが、彼の妻も(顔上げ)今日同席してくれています。CAA(エージェント)のサポートに感謝します。そして、もちろん(通訳の)イッペイ・ミズハラ(水原一平)(顔上げ)、いつも支えてくれてありがとうございます(顔上げ)。そして最後になりましたが(顔上げ)、家族と友人のみんな、感謝しています(顔上げ)。ありがとうございました」
あらゆる人に感謝を述べた大谷選手。その英語力について、会場にいた記者は…
「ロサンゼルス・タイムズ紙」ホルヘ・カスティーリョ記者:
彼は多くの英語を身につけているように見えました。上達したのは確実です。(紙を) 読みながらでも顔を上げて話せていましたしね。

そこで実際、スピーチの途中に顔を上げた回数を数えてみる。まずは5年前。スピーチの長さは今回とほぼ同じ2分間だったが…
大谷翔平英語スピーチ(2019年):
まず多くの偉大な選手とこの場を共有できたことを光栄に思います
顔を上げた回数は11回。対して現在は…およそ倍の21回。英語が上達し、余裕が増したということか。
大谷選手を日ハム時代から11年取材し続けているスポーツニッポンの柳原記者に聞くと…
スポーツニッポンMLB担当・柳原直之記者:
(元エンゼルスの)シモンズ選手とはよくオンラインゲームをやってるっていうふうに言ってて。オンラインゲームだったらこう耳で何を言ってるかっていうのを拾っていかないといけないんで。それはすごい難しくて勉強になるっていうふうには、大谷選手すごい言ってて。

表情や仕草が見えず言葉だけが頼りの状況で、より鍛えられたという英語力。
夕食会後、大谷選手がSNSで公開した愛犬・デコピンとの写真では、MVP記念盾を右手に、デコピンを左手に抱っこした時の様子をユーモアたっぷりに英語でつづった。
大谷翔平SNSコメント:
I don’t know why he looks so sad.(なぜ彼がこんなに悲しそうなのかわからない)
(Mr.サンデー 1月28日放送より)