消しゴムはいろいろと役立つが、使うほどに小さくなっていく。これを逆手にとった“使い込むほど愛着が湧いてくる”商品が登場した。

「ネコゴム ハチワレ」と「シバゴム」
「ネコゴム ハチワレ」と「シバゴム」
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それが、サンスター文具が1月下旬に発売した「ネコゴム ハチワレ」と「シバゴム」。猫や柴犬をゆるめのデザインで印刷した消しゴムで、形状の変化を楽しめるようになっているのだ。

本体のサイズは縦21mm、幅21mm、奥行き42mm。購入時の状態だと、猫や柴犬の顔がどーんと出ていて、ちょっとおもしろい感じだが…。

うまく使い込むと、猫や柴犬のような形に!
うまく使い込むと、猫や柴犬のような形に!

これを使いこむと、猫や柴犬のような形にできるのだ。顔部分を残せば、小さくなっても可愛い表情が楽しめる。希望小売価格はどちらも330円(税込)で、全国の文具店やオンラインショップで取り扱っている。

そんな「ネコゴム ハチワレ」「シバゴム」だが、実はシリーズの第2弾。2022年11月に発売した「ネコゴム」という商品の続編だという。

遊び心を感じるが、どのような経緯で開発したのだろう。形をうまく“育てる”コツはあるのだろうか。サンスター文具の担当者に聞いた。

最後まで使ってもらえる消しゴムに

――最初の「ネコゴム」を開発したきっかけは?

弊社で開催した「第27回 文房具アイデアコンテスト」の一般部門優秀賞を受賞した作品を商品化したものです。「猫はまるで液体のように、様々な形に変形できる」という面白さを消しゴムで表現し、長期間同じものを使用していると飽きてくる消しゴムも愛着を持たせることで最後まで使ってもらえる、といった受賞者の想いを形にしました。

第1弾で好評だった「ネコゴム」
第1弾で好評だった「ネコゴム」

――第2弾として「ネコゴム ハチワレ」「シバゴム」を発売したのはなぜ?

第1弾がネコ好きの方にとても反響が大きかったため、好評を受けた「愛着を持って育てる」というコンセプトを受け継いで、猫のハチワレ柄と柴犬柄として商品化しました。「もう少し表情が可愛くてもいい」という声があったので、少し可愛い雰囲気も持たせて、動物が好きな人たちにもっと愛されるような表情にこだわりました。

パッケージと中身
パッケージと中身

――デザインにハチワレと柴犬を採用した狙いは?

ペットとして人気の高い猫と犬、その中で人気の高い種類を採用しました。少し可愛くできる柄を求めてハチワレ柄を、可愛いながらも憎めない感じがある柄を求めて柴犬を選定しました。

回しながら使うのがお勧め

――開発でこだわったところ、苦労したところは?

第1弾とは違う材質を採用することで、消しゴムとしてより消しやすくなりました。また、可愛いながらも愛着が湧くような表情にもこだわりました。猫のハチワレ柄は種類が豊富なため、消しゴム自体の大きさとコンセプトに一番合いそうな柄・表情を一つに絞ることに苦労しました。

正面から見るとこんな感じに
正面から見るとこんな感じに

――猫や犬の形にするための、使い方のコツは?

各角が均一に丸くなるよう、回しながら使っていただくことがコツです。「消しゴムを好きな形やポーズになるように育てること」を意識すると、愛着を持って最後まで使っていただけると思います。

うまく使うと、小さくなっても顔が残る
うまく使うと、小さくなっても顔が残る

――そのほかにも楽しめる使い方はある?

金太郎飴みたいに、どこを切り離しても同じ顔が出てくるので(分けたり、ふたつ購入するなどして)、大きいものと小さいもので親子見たいな関係を作るのも面白いと思います。

「第3弾も計画しています」

――「ネコゴム ハチワレ」「シバゴム」はどのように使ってほしい?

猫や犬が好きな人たちや、面白くて可愛い文房具を探している人に使っていただきたいです。小さくなるとつい捨てがちな消しゴムも最後まで愛着を持って可愛がってほしいです。


――第3弾の予定は?

第3弾も計画しています。次はどんな動物が消しゴムになるかご期待ください!



これなら間違いを直すのも楽しくなりそうだ。勉強や仕事で消しゴムをよく使う、猫や犬に癒されたい人は、検討してみてもいいかもしれない。

(画像提供:サンスター文具)

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。