家で仕事をするテレワークの定着で、使う頻度も多くなっている延長コードやテーブルタップ。こうした配線器具について、ここ5年間で火災事故の件数が2倍になっているとして、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけた。
NITEによると、2019年から2023年の5 年間に配線器具の火災事故は126 件あったが、2023年の件数は2019 年の約2倍となり、近年高止まりの傾向だという。
火災の原因としては、コンセントと電源タップの間に誇りがたまり、火花が生じて火災になるトラッキング現象や、コードが足にひっかかるなどして強い力が加わった結果、電源プラグが変形して接触不良が生じ、異常発熱して発火するケースがあるという。
NITEは、プラグのこまめな掃除や水分の付着に注意するとともに、変形したプラグを使用しないよう呼びかけている。
また、アウトドアブームなどで使用する機会が増えている、コードリールについては、電源コードを全て引き出した状態と、収納した状態とでは、接続可能な消費電力が異なるケースがあり、それを知らずに許容電力を超えて使用して発火する事もあるという。