1月14日、デンマークのマルグレーテ女王が退位し、長男のフレデリック皇太子が新国王に即位しました。

天皇皇后両陛下は、新国王にお祝いの電報を、そしてマルグレーテ女王には感謝の気持ちを伝える電報を送られました。

在位52年の節目の日に退位した83歳のマルグレーテ女王。デンマークで君主が自らの意思で退位するのは約900年ぶりです。
昭和から続く 皇室とデンマーク王室の親交
皇室と長年にわたり交流があるデンマーク王室。
マルグレーテ女王は、王女時代の23歳のときに初めて日本を訪れています。
昭和天皇や香淳皇后、上皇ご夫妻との和やかな懇談が行われました。

女王に即位し、昭和56年には初めて国賓として来日。昭和天皇主催の華やかな晩餐会が行われました。

この来日へのお礼として、4年後に当時皇太子・皇太子妃だった上皇ご夫妻が、昭和天皇の名代としてデンマークをご訪問。現地の人々の温かい歓迎を受けられました。

陛下と新国王は皇太子時代から親交
平成16年には、フレデリック皇太子の結婚式に陛下が参列されました。
陛下は「祝意を直接お伝えすることができたことを幸いに思います」と、当時感想を述べられています。

たびたび来日しているフレデリック新国王。

東日本大震災の3カ月後には宮城県を訪れ、義援金や支援物資を届けています。

そして、地元の子どもたちとフットサルを楽しむなど、交流を通して被災者を激励しました。

日本とデンマークの外交関係樹立150周年の年には、陛下がデンマークをご訪問。
マルグレーテ女王主催の昼食会が催され、一家との旧交を温められました。

昭和、平成と続いた親交は令和でも…。
即位の礼で来日した夫妻を、両陛下は笑顔で迎えられました。

皇室とデンマーク王室の交流はこれからも続いていきます。
(「皇室ご一家」1月21日放送)