地震により大量に発生した“災害ごみ”。
1月17日、「めざまし8」が取材したのは、石川県七尾市の災害ごみの仮置場です。

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取材ディレクター「見てください、こちら、すごい車の列です」
ずらっと並ぶ車の列…待機列の最後尾は見えません。

ここには、1月12日の開設以来、壊れた家具や家電製品などが持ち込まれています。

17日は1日でおよそ600台。
開設から6日間で2500台以上の車が災害ごみを運んで来ました。

七尾市に住む男性:
濡れた衣類関係とか、それから壊れたテレビ、パソコン、これらはやっぱり駄目になってしまったので。

七尾市に住む男性:
まだまだありますよ。徐々に徐々に片付けて捨てていくしかないですよ。
自分の寝るところを確保せな、ならんもんで。

復旧作業を進めるため、壊れた家具などをやむなく廃棄する人たち。

七尾市に住む杉本俊邦さんは、地震で使えなくなってしまった瀬戸物や、家族が使っていた品を捨てに来ていました。

七尾市に住む  杉本俊邦さん:
――どういったものを持ってきたんですか?

杉本さん:
ガラス、瀬戸物、電化製品ですね。
毎日使っているものとか、飾っているものとか、それがもろもろと、粉々に崩れた状態…。

杉本さんが愛用していたラジカセ
杉本さんが愛用していたラジカセ

杉本さんが数十年使用していたというラジカセも、地震で使えなくなってしまいました。

廃棄物の山に埋もれていくラジカセ
廃棄物の山に埋もれていくラジカセ

杉本さんのラジカセは、廃棄物の山の中へ…。
しかし、廃棄しなければいけないものはまだまだ自宅に残っているといいます。

杉本さんの自宅を取材 被災した部屋に思い出の品

取材班が杉本さんの自宅の中に入ると、倒れたものがそのままの状態になっている場所もありました。

七尾市に住む 杉本俊邦さん:
恐らくほとんど捨てる状態でしょうよ、今の状態は。
冷蔵庫とかそういうのは買えば済むことだけどさ、愛着あるでしょうよ。だもんで、弱るんだよ。

災害ごみの仮置場が開設されても、簡単には片付けられない物も…
杉本さんが見せてくれたのは、母親との思い出の品でした。

七尾市に住む 杉本俊邦さん:
これは全部うちの母親(の物)。95歳で亡くなったんだけど、平成20年まで母親が使ってた座椅子。
だからこれはまだ処分はできない…正直。
やっぱり、駄目。思い出があるからさ…言葉にはなんない…。

涙ながらに語りました。
(1月18日 めざまし8放送)

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